PS Vita mk2 - PS Vita の参加型レビューサイト

GOOD!

据置ハードに劣らない画質での無双が、ついに携帯機でも可能になったというのが一番のGood。

■グラフィック
細かいところまで描かれた衣装が素晴らしい。

■戦略性
敵の拠点をより落としている方が本陣攻略が容易であり、計画的に戦闘に臨める。
敵武将も撃破後また復活するので、ただ順番に落とすだけという訳でないところが良い。

■演技モード
終盤の、各勢力で全土統一する架空エピソード以外は共通シナリオであり、１つの勢力にフォーカスしてその章が進む。
例えば、過去の作品では赤壁でも3勢力全てのシナリオで関わってきたが、本策では赤壁シナリオは呉軍を操作する。
同じ戦いを別の視点で楽しむことはできなくなったが、何度もやる必要がなくなった。

BAD/REQUEST

■雑魚敵

アップデートされ、画面にたくさん表示されるが、非常に不安定で現れたり消えたりする。
騎兵がプレイヤーをすり抜けられないので、自分の通り道を騎兵部隊が横切ると非常に邪魔。
あと雑魚が多すぎて自分のキャラが目立たない。

■キャラ

無双6で追加された新キャラが軟派というかチャラいのが多い気がする。
そりゃ武将にも色々居たんだろうけど雰囲気ブチ壊してるのが数人居る。喋り方とか無理に特徴つけようとしないで欲しい。

余談だがそろそろ魏軍の李典や楽進はモブから昇格してやって欲しい。三国志演技ではずっと大活躍してるのに。キリがないんだろうが。

■キャラのモーション

キャラが多すぎるから、モーションが被るのは仕方ないとは思う。
しかしあの○ボタンによる従来の無双乱舞があんなに適当になったのは納得いかない。VITAの機能を活かしたタッチによる乱舞をメインに据えたかったのは理解できるが、それにしたってチープすぎる。

■モーションセンサ

所々に強制的に導入されている、VITAのモーションセンサやタッチ機能を無理やり使わせる仕様。ゲームのテンポは爽快感を得る上で重要な因子なのに、それをわざわざブチ壊して何がしたいんだろうと思う。

一騎討ちは永遠続く後出しジャンケン。アクシデンタルバトルは終了後なぜか馬から下ろされてる。

もっともテンションが下がったのは、長坂の戦いや夷陵の戦いなど、旧作で存在した戦いがこのモーションセンサイベント１つで片付けられていることだ。

■虎戦車

無双シリーズ伝統の虎戦車だが、良い加減に、虎戦車だけで難易度上げようとするのはやめて欲しい。ただ鬱陶しいだけ。邪魔。
せめて台数を有限にするとか。いくら倒しても無限増殖じゃ目標が見えない。

COMMENT

無双6はプレイしていないため、プレイ済みの人から見ると今更なポイントに触れているかもしれませんがご容赦ください。

画質の高さは同時期に発売されたソフトの中でも最高レベルです。

シリーズも長寿ですし、そろそろネタも尽きてるんじゃないかと思いますが、ベースが三国志なだけに今回も買ってしまいました。
無理に新しいことに挑戦せず、過去にウケた部分をしっかりと新作に活かして欲しいです。

また、新作ばかり出す過程でこの作品自体のコンセプトが曖昧になっている気もします。「一騎当千の爽快感」がテーマなら、ちゃんとその一点に集約するよう、中身を作っていくべきじゃないかと。


息抜きにはぴったりです。
しかし爽快感はだんだんなくなっているのでぶっ続けでプレイするといらいらします。