PS Vita mk2 - PS Vita の参加型レビューサイト

GOOD!

‥‥オリジナリティ　5点‥‥
　学園シュミレーションとRPGのハイブリッド。いやー、初代も同じだったらしいんですが、そちらの方はまだダークな雰囲気が残っていて、「マニアック」や「カルト」とか、そういう真女神転生の頃のイメージを完全に払拭できていなかったんです。しかし、こいつは別物です。音楽、イメージカラー、アート、全て「若い層狙い」な感じで、間口が広い。しかし、目黒さんのハイテンション＆爽やかな音楽、副島さんのキャラデザインがきいていて、初見さんがちょっと覗いて見るだけでも、「バリバリのオタク系」には見えない（真女神転生シリーズには魅力が必ずあると思っています）。あ、話逸れましたが、他には、弱点を突きまくってからのドン、と言う感じの戦闘システム「ワンモアプレスバトル」も見逃せない要素の一つですね。DMC、ニンジャガ等のスタイリッシュ系のアクションゲームはザコ戦で爽快感を味わうのと同じ様に、P4Gも、普段の戦闘が爽快感にあふれています。それの内容はと言うと、「敵に弱点属性で攻撃すると、もう一回行動できるようになり、それを敵側の人数分繰り返すと、敵全員に大ダメージを与えることができる」、と言うもの。基本はターン制。要するに、敵の弱点属性で攻撃すればいいのです。そしたらボカーンとなって終わり。というだけ。敵も追加行動してくるのであっという間に（攻撃させる間も与えずに圧勝、殆ど何も手が出せないまま完敗して）終わる。スリリングで面白いです。他にもあるんですがたくさんあって思いつきません。
‥‥グラフィックス　4点‥‥
　アニメがクッキリ、はっきり、色彩豊かで「次のアニメはいつ来るんだ！？
」という気持ちになる。ポリゴンは、PS2版と比べてかなり向上している。特に僕が感心したところは、壁、看板などの汚し、そして家の床のどっかで見た様な模様など、全体的に全て作り込んであって、田舎町の雰囲気が凄く出ていた。まるで職人の成せる技だなと思いました。
‥‥サウンド　　　　4点‥‥
　「ゲームの常識を覆す~」はかなり言い過ぎですが、プレイしてて音楽によって憂鬱になったりテンションが下がる事がなかった。とても、音楽が合っていましたね。ゲームに。
‥‥熱中度　　　　　5点‥‥
　文句なしの満点。ダンジョンパートと日常パートの比率のバランスがいい。日常パートが思いのほか滅茶苦茶面白かった。ダンジョンの方も毎回違うビジュアルで登場して来て（敵は色換えの使い回し）ダレない。チュートリアルがとても充実しています。
‥‥満足度　　　　　5点‥‥
　シャッフルタイムとか、仕様変更されたところもきっちり練り上げれているようで、PS2版を持っている人がプレイしても「新作のように感じた」らしいのでよっぽど不満点を潰す事と、追加要素のことにスタッフさん達は尽力なされたのだと思います。ほぼ100時間位遊んでますが、ボリュームが兎に角デカいですね。一周きちんとやると80時間位かかりました。しかし濃い時間でした。
‥‥快適さ　　　　　5点‥‥
　隙がありません。DL版ですがロード、セーブ共に早い。そしてこういう育成系のゲームは携帯機と相性抜群なのでTPOを選ばない。

BAD/REQUEST

　本当に凄く少ないんですが‥‥‥

　早送りがあるのはいいんですが、それの早送り速度を調節できるようにしたり、もっと早く早送り出来るようにして欲しかった。　
　ペルソナ合体の仕組みが作中で大事なことなのに基本的なことしか教えてくれない。

COMMENT

　傑作です。最高の逸品でした。VITAユーザーは買いにいきましょう。ペルソナチームさん達はスゴイッ！

　ファミコンの頃は快適さをソフトの評価基準には入れませんでした。それは、やはりみんなロードとか皆無なカセットROMの時代だったので。やっぱり、ハードが進歩していくと共にそういう問題点が生まれたのだと思います。
　しかし、出来るようになったことはファミコンの頃からは確実に増えているのも事実です。
そして、全てのゲームがこの「P4G」と同じくらい快適だったなら、何がゲームの面白さを決めるのでしょうか。
　やっぱりそれはゲームデザインだと思います。この「P4G」はRPGの決定版でありますが、これからも「ペルソナの持ち味（長所）を伸ばし続けて行く」事と、「斬新なゲームを作り上げる」事をペルソナチームさん達にはとても期待しています。頑張って下さい。
　最後にもう一度言います。VITAユーザーは買いに行きましょう。