PS Vita mk2 - PS Vita の参加型レビューサイト

GOOD!

・グラ
　携帯機のゲームではジャギが目立つものですが、今作には殆ど無し。「それほどでもない」と書いている人がいますが、据え置き機のそれと比べていらっしゃるようなので論外でしょう。背景や敵キャラのグラが丁寧なので、違和感は覚えません。ＰＳＰ版は流石に分かりませんが....

・システム
　戦闘画面で使用するアイテムはミタマのみ。素材の調合や必要性などは低め。一長一短だとは思いますが、煩わしさが無い分とっつきやすいです。武器もそれぞれ個性的で、特に鎖鎌と槍は使いこなせると癖になるかも。
　全体のバランスも良く取れていると思います。ヌルいよりは手応えある方が好きなので...
　そして何より、システム周りでのストレスが全く無い！　ローディングはとても早く、長くても５秒くらい。MHPシリーズでイライラしてたので、特にこの点は驚きでしたね。Vitaだからかも知れませんが.....

・NPC
　各味方ＮＰＣにそれぞれストーリーが用意されており、チャプターを進める毎に話が展開していきます。挿入されるムービーも文句無しの出来です。みんな魅力的。
　ソロの場合（マルチ未経験です）、最大3人まで連れて行けます。頭悪い、とありますが、自分は特にそう思いません。寧ろ良く出来てると思います。適切なところで援助してくれるし（回復してくれる那枝は重宝します）、ゲームバランスがマルチでのプレイを前提としているバランスのように感じられたのでありがたいです。

・音楽
　特に耳には残りませんが、「和」を舞台にしたゲームという事で適切な選曲だと思われます。一個ぐらいはゲームのテーマソングと呼べる曲が欲しい所ですが。

BAD/REQUEST

・バランスとシステム
　メインの不満があるとすればココ。大型鬼の討伐をする時、確かに個々で攻撃の特徴とタイミングなどがありますが、基本的に戦略というものが見つけられない。パターンや攻撃後の隙などが不規則で分かりづらく、「攻略して倒している」というよりは「取り敢えずタコ殴り」というイメージが強い。
　NPCを導入した理由も何となく分かります。
　「狩りゲーと言えばマルチプレイ→でもソロにハードルを合わせるとマルチじゃヌルくなる→ソロでもNPC使えるようにしてそれを基準に→鬼のレベルを上げないと→全体攻撃+攻撃力UP」
　こんな落とし所では、と思います。
　その結果、トリやモグラ（プレイした方なら分かると思います）みたいな軽く理不尽な敵が出てきたのかも、と....
　難易度に関しては、モンハンソロで全クリした自分ですが、NPCを連れて行かなきゃ無理、というレベルです。が、戦略性が乏しいので簡単（作業的）にも思えます。
　ミタマでスキルやアイテムを完全に補完しているので、素材は防具や、討伐任務とは別に依頼される仕事にしか使わないのでちょっと寂しい。

・オリジナリティ
　モンハンの流れから抜け出せていないという点でしっくりきませんが、ユーザーの求めている形や売上などの問題を考えれば正しい方法だと思うので、個人的には特に気にしない事にしています。

COMMENT

　狩りゲー火付け役元祖、MHPシリーズは全てプレイ済み、ラグナロクオデッセイクリア済み。
因みに狩りゲーでありながらMHPシリーズは全てソロで全クリ出来ました。

　PS系列でのモンハン発売が、カプコンサイドから実質上の見送りになったタイミングで発売されたゲーム。開発者の、モンハンに追い付き追い越せ、という意気込みの通りの出来になった良作だと思います。ストーリー仕立てになっているので（あまり気にならない程度でありますが）、本作で物語が終わるのであれば続編が出るのかどうかは分かりませんが、痒いところに届かないちょっとした難点を潰していけば傑作になると思います。
　少なくとも、値段以上の価値はあるかと。狩りゲーというゲームの性質上、合う合わないは明確になると思いますが、体験版をひとまずプレイして確かめてみるといいでしょう。
　
　やりこめるゲームある？　と訊かれたら真っ先にお勧めできるゲームです。