PS Vita mk2 - PS Vita の参加型レビューサイト

GOOD!

・徹底した世界観
OPもセリフ（文字と言う概念）もBGMも一切無し。『森の中で目が覚めると妹の姿が消えていて...』というのが設定らしいが、ゲーム中ではそうした設定も明かされない、完全にモノトーンの不気味な２Dの世界観だけで勝負している。
モノクロームグラフィックのギミックパズルホラーなので、その分視界外から聞こえる虫の音や機械の音にドキドキする。

パズルアクションなので勿論トラップが存在するが、基本的に初見殺し。モノトーンのグラフィックを活かし、さりげなくトラバサミやら針のむしろやら電ノコやらが思わぬタイミング・視界の外からプレイヤーを殺しに来る死に覚えゲー。が、モノクロだからといって容赦しない死亡シーンの数々はレパートリーがあって飽きない。途中何度も死ぬ事になるので適切な演出なのかも。

BAD/REQUEST

・難易度
パズルゲームorパズルアクション、謎解きのあるアクションゲームをプレイした経験が少ない方は悩むかも。が、ゲーム慣れしてる人は多分すぐに解ける。個人的には、初期バイオ3作をクリアした人は十中八九サクサク進められると思います。

・ボリュームと既存のゲーム
上記の難易度とも関係しますが、薄い。とにかく薄い。購入して３時間くらいでクリアしてしまった。２周目はクリアだけなら一時間も掛からなかった。モノローグすら存在しないゲームで延々と数十時間やられても困るが、それでも1,200円という値段には見合わない気がする。世界観以外を褒めようにもBGMすら無い（これは勿論GOODでもあるけど）。

そして何より致命的なのは、同じく世界観を独特のグラフィックで描き、ボリューム、BGM、没入度、ウケの良さ、パズルギミックの豊富さという全ての点で秀でている同ジャンルのゲームである『Dokuro』がVitaで発売されてしまっているという事。しかも一部のギミックは本作と被っている（重力反転）。あれが2,000円しない事を考えれば、本当に褒める点が独特のホラーな世界観しかなくなってしまう。移植作品という事を考慮しても、こっち（LIMBO）の値段はもっと安くしないと割りを食ってしまう感が強い。

やりこみ要素もトロフィーしかないのは、少し寂しい。

COMMENT

X箱版未プレイ。

以前PVを見て世界観にとても引き込まれ、今回PSNで配信と聞いて購入。
正直に言ってしまえば、色々な意味で物足りなさを感じる。雰囲気がとても素晴らしいだけに残念だった。上でも書いた様に既に『Dokuro』をプレイした後だったので尚更物足りないなぁと思いました。

「ちょっと暇潰しに」という感覚で夜中に一人で黙々とプレイするのが正しいスタイルかと。
SEの音質がとてもいいので、ヘッドホン推奨です。綺麗なシーンもあるので、スクショを撮って壁紙にするのもありかも。