PS Vita mk2 - PS Vita の参加型レビューサイト

GOOD!

強い敵がちゃんと強い。
ストーリー上での強敵にしっかり悩まされます。
「畜生、レベル上げて今度はギタギタにしてやるぜ」といった具合でモチベーション上がります。
ただし、途中から「今までの苦労はなんだったのか」という位にあっさり強くなれる要素が使えるようになりますが、これを使用するもしないもプレイヤー次第なので。

各施設キャストとのやり取り、エロティカヘブン・ヘルズハイ
くだらなくてバカバカしくて最高です。
ＶＩＴＡの画面を必死にこすっている自分自身が愛おしくなる事請け合いです。

エディットがある
どんな理不尽なゲームでも、思い入れがあれば乗り越えられます。
好みの女の子作ってやるもよし。ダンディなタフガイ作るもよし。そんなに細かくは作れませんが、こういう、苦労を買ってするようなゲームには大切な要素だと思います。

BAD/REQUEST

戦闘が単調
肉体派ならウオーって突っ込んでバシバシ殴っておしまい。
魔法なら詠唱して、いい塩梅の所でボタン押すだけ。盾で攻撃を弾くバリィで隙を作るってのはあるけど、正面から防ごうが横なぎの攻撃を弾こうが相手のリアクションは同じ。
製作者的には「重厚な戦い」にしたいというこだわりがあったらしいが、一撃必殺の重厚な戦いをゲームで成立させるなら、一太刀一太刀の間に行われる駆け引きは必須じゃないかと。
それをさすには、あまりにも攻撃の幅が少なすぎる。
これじゃあ、そりゃもっさりしてるだけって言われますって。
「剣闘士」っていう、重厚な戦いをゲームに昇華させた見本のようなゲームもありますから。
私は最初に比較してみたうえで、戦闘のスピード早いやつでゲーム進めました。


町の人たちが漏れなく棒立ち
せっかく監獄城が混沌とした雑多な街並みを表現しているのに、肝心の人々がこれでは雰囲気が…
ずっと「きをつけ」した人に「この町はやりたい放題だぜヒャハー」って言われてもなー。

店の女とのデートがいつも同じとこ。
話を聞くと、過去と決別したいとか、将来の夢があるとか語ってくれるんだけど、
デートでやる事はいつもピンク色の洞窟でクモとか犬とかを10匹とか15匹とか倒すってだけ。

エディット
肩にかかる位の長髪が作れないので、シルエットの変化に乏しい。
腰の装備が上半身の装備に依存しているので、下半身の装備で何を選ぼうとズボンの色が変わるだけ。エディット機能を付けるならもう少し工夫してほしい。

敵モンスターのバリエーションが少ない
うさぎ、鳥、スライム、スケルトン、二足歩行の犬、クモ。
敵の大部分は人間なので、これはこれでいいんでしょうけど、雨降ると殆どこいつらしか出てこなくなるのでつまらない。

COMMENT

シリーズ初プレイです。

グラフィックはＰＳＰ並だし、
洞窟に潜ればつまらないクモとかに訳も分からないうちに瞬殺されるし、
だだっ広いだけのマップをダッシュもワープもなしで移動しなきゃいけないし、
デートはいっつもピンクの洞窟だし
物価が異様に高いしで、
大味、理不尽、やっつけ仕事の3拍子を兼ね備えた、絵に書いたような糞ゲー。

しかしなんでこんなゲームやっているんだろうと自らに疑問を感じながらも、思い入れと刺青たっぷりの気持ち悪いハンドメイド主人公を操作して洞窟に潜っているのも事実。
上記に書いたＢＡＤは全部本当。挙げた全てが致命的な欠点です。
キリがないのでこの程度しか書いていませんが、細かいこと言えば、まだまだあります。
でも、なぜかやってしまう。そんな不思議なゲームです。
そして戦闘など細部を作り込めば、ＶＩＴＡの看板になり得る、惜しい作品です。