PS Vita mk2 - PS Vita の参加型レビューサイト

GOOD!

キャンペーン
BOとBO2の間にあったストーリーを描いているが、ストーリーの内容は初めてのプレイヤーでもあまり違和感無くプレイ出来る程度になっている。
ミッション開始前にその当時の情勢やプレイヤーキャラクターに関しての話などが挿入されているので映画のような緊迫感や臨場感がある。
ロード時間も短く快適。ミッション中には次は何をしろ、どこに行け、と指示があるので迷ったり詰んだりすることは無い。
また初めてゲームをプレイするときには軽いトレーニングがあるのでそれで内容や雰囲気を掴むことも出来る。
ミッション開始直後にはほとんどのミッションで予備武装が置いてあるのでアサルトライフル+ライトマシンガンなどのように比較的自由な兵装でミッションに臨むことも可能。
タイムアタックモードもあり、実際のミッションのステージやオンライン対戦のマップを使って演習のタイムを競える。

ホスタイル
オンライン対戦用のマップを使って10人前後の敵を相手にどこまで生き残れるかというモードで、いわゆるサバイバルモード。
敵の武装も少しずつ強力な物に変わっていったり、供給される武器もランダムで何が手に入るか・そのままの武装で戦うかなどの駆け引きも楽しめる。

マルチプレイ
最大8人。マップは6つで、戦闘用のモードはチームデスマッチ(倒したら得点)やキルコンファムド(倒した相手のドッグタグを取ると得点)などのチーム戦だけでなく面倒なルール無し・気遣い無用の個人戦もあるので初心者の人でも慣れるまでチーム戦はやらない、といった方針も取れる。
また武器は使えば使うほどアタッチメントなどで強さを底上げ出来たり自分自身に設定されたレベルが上がると様々なサポート技能や新武器などの使用が可能になるので、実力を上げるモチベーションになる。
戦闘中は味方のオペレーターから通信が入り、敵と味方の動向(例えば航空支援や救援物資の投下など)を教えてくれるので動きも取りやすい。
また、事前に最大5枠まで自分の好きな武器やサポートの組み合わせを作っておけば実戦で運用することも出来るので、状況に合わせてリスポーン時にそれを変更したりすることで戦略にも幅が出来る。
同士打ちなどが無いので気軽に戦えるのも良い。

グラフィック
かなり綺麗な仕上がりで(流石にPC程ではないが)vitaでも上位の方に来るのではないだろうか。


BGM
ミッションかマルチプレイなどの開始終了でしか聴けないものの、なかなか雰囲気にマッチした良いものが多い。

モード共通システム
画面をタップすることでプレイヤーの視界の向きを変えずに任意の位置にスタングレネードや手榴弾を投げられるのはかなり良い。
着弾時には×マークでヒットを教えてくれたりスタングレネードなどの効果範囲に敵がいればそれで敵の存在も把握できたりする。
走ったり跳んだり伏せたりと他のFPSとは違ってかなりフリーダムな動きが出来るので、移動や回避に関しては特にストレスも無いかと。また、他のFPSと違って走っても息切れしたりはしないので、ジャンプ+方向転換とダッシュを併用するとアクションゲームばりの移動も出来る。スポーツ系FPSとはよく言ったものである。

BAD/REQUEST

キャンペーン
CoDが初めてのプレイヤーでも違和感無くプレイ出来るので当然のことながら内容は薄い。しかも短い。そして初見殺しの一本道任務ばかり。それでも腕に自信があるプレイヤーならばイージーモードで1時間足らずで終わってしまう。
敵AIの調整は全くされていないのか、まるでチーターのエイムアシストでもあるかのように壁越しにも正確に撃ち込んできたり単発式や3点バーストのライフルをフルオートのような速度で撃ってきたりはたまたこっちが追い付けない速度で突撃しながらほぼ命中率100%の射撃をしてきたりと理解できない挙動が多すぎる。
また、プレイヤーとオペレーターが日本語しか喋らないのに被ダメの音声が明らかに日本人じゃなかったりと手抜きも目立つ。
あとエンディング無し。感慨も糞もない。

ホスタイル
ある程度敵を倒すと処理の問題なのか突然死するバグがある。確実な再現性は無いが敵投入回数が50を超えた辺りからジャンプや落下で(ごくごく小さくても)段差に引っ掛かると死ぬ。
投下される武器がプレイヤーから可能な限り遠くに配置されたり敵の出現と同時に消滅したりこちらから出向かないと誰も攻めに来なかったりどうしてこんな仕様にしたのか理解に苦しむ点も多い。そもそも敵の数が10人前後で、倒すのに最終的に必要な弾数がサブマシンガンで6発(全員倒すのに60発近く必要)になるのに装弾数20発の武器が出てくることもあるが一体何の役に立つのか。
またホスタイルモードは直前に選んだキャンペーンモードの難度と難易度が連動しているのだがこれは説明が無いのはどういうことなのだろうか。
さらに簡易マップがマルチプレイの流用なせいでホスタイル専用の障害物などの表示が一切無く、逆にホスタイルで消された障害物の表記もそのままである。インテルというマップに至っては消えた障害物の判定が残ったままになっているので、通路に透明なドラム缶がある。


マルチプレイ
マップ画面へのロードが長い上にサーバーが貧弱なため、ラグアーマー(タイムラグによるダメージの無効化)の度合いや回線の切断が異常なレベルになっている。最大8人(4vs4)の対戦だが、開始時と終了時で敵味方のメンバーが全員違う…なんてことや、目の前で敵も味方も全員一瞬で消えて自分と途中参加でロード中のプレイヤーしか残らない…なんてのもザラ。
またマルチプレイモードではC2エラーが頻発する。これは対戦中だろうが装備のカスタマイズ中だろうが関係無く、「マルチプレイ」というモードを選んだ先の画面にいるといつでもC2エラーが発生する。
軽く統計を取っただけだが、
・途中参加の場合は対戦マップに入った瞬間にロビーに戻される率が約6割(最大8回戻された)
・途中参加でない場合にプレイ中に回線の切断でロビーに戻される率は約1割(10戦に1回程度)
・C2エラーの発生はマルチプレイモードを選んでから概ね2時間以内で発生、最速は3分(6時間以上発生しなかったことは無い)
だった。
当然だがロビーに戻された場合とC2エラーの場合は戦績は保存されず、その対戦でどんなにキル数やポイントを稼いでいても全て無効。アタッチメント解禁のために苦手な兵装で戦い続けた挙げ句に終了10秒前にロビー行きにされたりなんてことも。
装備に関しても爆発物系の強さがおかしく、特に地雷のベティはテキトーにその辺に置いておくだけでもキルが取れるし、ランチャーはランチャーで特にアタッチメントのグレネードランチャーは弾速も速く、相手に向けて何となくぶっ放すだけでキルが取れるほどに即死範囲が広い。
マップグリッチ(侵入不可能な場所へ侵入出来るバグ)も数多く、対処にかなり困るような位置から攻撃出来る場所も存在する。

COMMENT

光るものはあるがデバッグ不足とおぼしき点が有り得ないほど多い。ここには書いていないが気になるバグからそうでもないバグまで細かなものを含めると異常とも言えるレベルで存在する。特にメインウェポンの反動がサブウェポンと同じになるバグは咄嗟の状況でこそ出やすく、本当に辛い。
FPS単体として見れば出来が悪いわけでなく、何だかんだ言いながら自分もマルチプレイで1000時間以上遊んでいるが、如何せん何度も言うようにデバッグ等の詰めが甘すぎて全てを台無しにしている。競り合って最高に盛り上がっている対戦の最中に強制終了を喰らってげんなりしたユーザーも多いのでは？
また、開発元は社名を変えてvita市場から撤退しているため今後もパッチでの改善は全く期待できないのもかなり痛い。せめて頻繁な回線の切断と強制終了さえ改善されればかなり評価も上向きになるのだが……。
それと楽しさを占める割合はマルチプレイが9割9分なのでオンライン環境が無い場合は止めておいた方が良い。