PS Vita mk2 - PS Vita の参加型レビューサイト

GOOD!

　PC版はやっておらず、アニメから入りました。
　本編、短めのスピンオフ(放課後しっぽデイズ)、主に後日譚の短編集(Dreaming Sheep)の3本をほぼ収録し、本編に完全新規キャラ一名、追加CG(たぶん20枚以上)が足されています。
　舞台は名門かつ大学のような教育方針のマンモス高校で、読書ばかりしている主人公が学校生活を楽しくしたいと活動してる少女と出会い、出会った仲間と部活動をしながら次第に心境が変化していく話です。その中で部活内の面々あるいはその関係者と親密になります。基本は学生生活ですが、願いを叶える存在と噂されている｢羊飼い｣が絡んできます。
　キャラデザインはかわいく絵にも安定感があり、キャラクターは皆好感が持てるタイプです。特に図書部員の結束には癒されました。サブキャラも一癖あったりしますが話を進めると色々な面が垣間見えて良いキャラが多いです。
　攻略対象が多くメインが5人、サブキャラ3人(短編で+1)、スピンオフで二人(一応いうと主人公は別です)。
　本編での共通ルートは長めですがその分皆が仲良くなっていくの過程が良くわかり、また主人公の変化もじっくり描いてくれています。その分個別ルートがやや短いですが個人的には進めやすくて良かったです。
　演出が良い。立ち絵(全身も含む)と背景、手のアップ、光と影などを活用することで一枚絵のように表したり、カットインやデフォルメの絵を使ったりと工夫されている個所が多い。
　選択肢がわかりやすく、さらに好感度が上がる選択肢にデフォルトの設定ではキャラアイコンがある(全キャラではない)ので基本迷わずにルートはいける。既読スキップがあるので周回は比較的しやすい。
　最初は本編以外できませんが一人をクリアすればすぐに解放される。追加キャラは設定の関係上あるキャラを一人攻略しないと解放されません。
　ストーリーはシリアスがあっても短い、あるいは緊迫し過ぎることがないので暗い話が嫌いな人は特にやりやすいと思う。
　音楽はOP以外は特に耳に残った感じはありませんが雰囲気を壊すようなものではありませんでしたし、状況に合ったものだと思いました。
　追加キャラのシナリオはこの作品の要素をしっかり活かしたシナリオだと思います。
　

BAD/REQUEST

　キャラの親が基本的に難ある人が多い感じがしました。
　基本平和なストーリーなので起伏はなだらかな印象。また、メインヒロイン(白崎)に好感を持てるかも重大だと思います。彼女自身はお人好しの善人と言えますが、作中やることに対し皆が基本(特に部内で)全肯定の勢いなので場合によっては持ち上げ方に違和感を感じるかもしれません。
　個人的な印象ですがスピンオフでの片方のルートはそれでいいのかなと思ってしまいました。
　CGは良質ですが下着をあまり隠してません。なんでもかんでも見せてるわけではないですが結構あります。また、神経質かもしれませんがキャラの角度によってはCGの顔に若干の違和感。新規CGも質はよいですがほんの少し絵柄が変わった気がします。
　アルバムの前半は立ち絵でした。CG自体は多いので良いのですが最初ワクワクしたので紛らわしいと思いました。
　3本収録なので音が若干悪い。ただ容量の割に悪くないと思います。
　元が元なので仕方ないですがキスがエロかったです(笑)。
　後で知ったのですがメインヒロインの妹の短編が削られていたようです。
　追加キャラの後日譚は限定版の小説限定。内容自体は良いです。
　個人的なわがままですがLボタン巻き戻しが欲しかった。バックログジャンプはできます。
　演出がごく一部短くて見辛いものがあった。
　スタッフロールの絵やテーマ絵やデフォルメ絵がアルバムで見れない。
　

COMMENT

　結構ボリュームがあったのですが個別ルートが程良い長さだったので時折やりながらコンプリートしてしまいました。話の雰囲気やキャラに惹かれたなら十分にやる価値があると思います。PC版の体験版が共通ルート半分ぐらい入ってるのでそれをやるのも手かと。
　仕様ですが攻略対象が多い分主人公が節操なしに思えます(笑)。特に短編をこなすとほとんどのキャラと付き合った後の話なので余計に。もちろんルート上の主人公はちゃんと一途です。
※アルバムの位置で追加CGの枚数を判断してるので間違いがあるかもしれません。