極限脱出ADV 善人シボウデス
中央値: 60 Amazon点数: 3.4
スコアーボード
標準偏差 17.53 (難易度) 2.07 mk2レビュー数 15ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt |
62pt
GOOD!
前作のDS版で全ストーリークリア済みを前提として書きます。
[ストーリー]
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、登場人物の何人かは特殊な能力を持っています。この能力自体は、前作をプレイした方ならすぐにわかると思います。
ストーリー全般は良くできており、SF映画などが好きな方は熱中できると思います。
[ストーリ分岐]
前作では、探索メンバー(選択扉)の違いによりストーリーが分岐しました。しかしながら、今作では、その要素に+αで「協力」か「裏切り」かを選択することにより、その後のゲーム展開が変化するところが面白かったです。
[ストーリチャート]
前作ではストーリチャートが無かったため、マルチエンディングを見るために最初からやり直さなければなりませんでしたが、今作では任意のポイントからリスタートできるため、ストーリーを進めやすかったです。また、前作でもあったと思うのですが、既読の文章はスキップできるのが親切でした。
[脱出ゲームの難易度]
脱出ゲームの難易度を途中で変更できるのがよかったです。難解なパズルも無理なく進めることができます。
[前作からのつがなり]
前作の登場人物等も出てくくるため、前作からの繋がりがよく分かります。
BAD/REQUEST
[MAPの移動]
MAPを移動するたびに、エレベーター等の移動場面を見ることになります。全てのエンディングを見るためには、何度も同じ移動場面を見ることになり、正直面倒です。
[脱出ゲーム画面での文字速度]
脱出ゲーム画面での文字速度が遅すぎてイライラします。そのため、○ボタンを連打してると、また、同じ内容を繰り返して、さらにイライラします。
[次回作ありきの結末]
全てのエンディングを見れば分かりますが、今作だけでストーリーが完結していません。若干、消化不良気味で終わります。
COMMENT
前作をプレイした人は、やってみるべきだと思います。
今作が初めての人は、SF映画とかが好きな人、パズルゲーム好きなどにはお勧めです。
近未来であり、かつ主人公たちは超能力を持っているという突拍子もない設定を受け付けられない人はやめた方が良いです。なぜなら、ストーリーの途中で、何度も「to be continued」となり話を進められなくなることが多いからです。これは、ストーリーの設定上重要な意味があるのですが、このことを素直に理解できないと思われるからです。
今なら、PSストアのPS+で、一か月間500円という格安さでプレイできます。興味がある人は、こちらから購入してはいかがでしょうか。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazonカスタマー レビュー日: 2017-06-23選択肢で話が変わっていきつつ最後に収束されるし
謎解きもいい難易度でよかった
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GOOD!
※本当はもっとあるが、ネタバレが命のゲームなのでネタバレに触れない範囲限定
●全体のボリューム
前作「9時間9人9の扉」に比べて、更に圧倒的に増えたボリューム。しかも、一つ一つのルートでそれぞれのキャラの状況は細かく異なるが、それをきちんと踏まえてキャラクターの行動が変化し、歴史が変わっていく描写がとても丁寧。「同じようなルートでラストが少しだけ違う」のではなく、本当に全然違う歴史へと変わっていくので、飽きずにプレイできる。
●お手軽なフローチャート
今回も様々なルートに枝分かれするが、前作と違って最初からやり直したり、そのたびに脱出パートを1から繰り返す必要がない。本当に便利。
●緊迫感のある展開
ルートによって異なるが、様々なキャラが様々な順番・手口でバタバタと倒れていく。そんな状況でもABゲームが容赦なく続いていき、先が気になって止め時がみつからないほど。
●あるルートのある場面
詳細は避けるが、裏切ったり罵ったりが容赦なくプレイヤーを痛めつけるゲームだからこそ、輝く場面もある。
BAD/REQUEST
※本当はもっとあるが、ネタバレが命のゲームなのでネタバレに触れない範囲限定
●「ここで笑え」とでも言いたげな、くだらないギャグ
真面目な会話をしている筈の場面でもいちいち顔を出す、低レベルなダジャレ・下ネタ・エロネタ。話の腰をいちいち折る上に、本気で下らないので無駄にイライラする。「ぽちっとな」も多すぎ。お前いま人の命がかかっているボタンを押したことわかってるのかといいたくなる。
●ABゲームが後半はルート埋めのための作業
最初こそ一生懸命相手の立場や思考を読んでみようとするが、実際はある事情により、考えてもほとんどの場面で意味がない。そのうち「どうせまた『あのパターン』なんだろ」と諦めて、ルート埋めのための作業と化す。真のエンドにたどり着くためには、ルート埋めのために、裏切りたくない相手をプレイヤーの手で裏切らないといけない場面も。
●脱出パートとノベルパートのキャラが違いすぎ
直前の脱出パートでは「やったね!」とか「お手柄だ!」とか結構和気あいあいと協力してきた相手が、ノベルパートでは平然と裏切り、罵ってくる。
もちろん、それがリアルな人間の描写だともいえる。ノベルパートの裏切りや罵りがの方が描写としては正しくて、脱出パートのくだらないダジャレ・下ネタ・エロネタの方が状況を考えれば異常で不要に思える。
●キャラクターの描写
登場人物の中には明らかに日本人以外のキャラも大勢いるが、言動やメンタリティーがどいつもこいつも完全に日本人で、かなり違和感を覚える部分が多い。
一例として羅列すると
・日本語でないと意味の通じない親父ギャグやダジャレ(要するに「ふとんがふっとんだ」レベル)が頻繁にでてくる。お前ら一体何語で会話してるんだ。
・順番決めや、ABゲームの読みあいの例えとして、「ジャンケン」を平然と出してくる。
・銅の利用方法の例として、「5円玉や10円玉」を挙げてくる。
・「2」を180度逆に読んでしまったキャラが、漢字の「乙」と誤読する。
ここに挙げたのは本当に一部分で、実際にはキリが無いくらいある。「ゲームだから」で済ますのは簡単だが、そもそも外国人としてきちんと描写する気が最初からないなら、全員日本人にしておけばいいのにと思う。
●ラストの不完全燃焼
あきらかに続編を意識した終わり方で、ラストのモヤモヤ感は半端無い。
色々な伏線も、綺麗に畳んだというよりは無理矢理グシャグシャに丸めて押し込んだような…
COMMENT
前作プレイ済なら、間違いなくやる価値あり。逆に前作未プレイだと、一部理解不能な場面がある上に今作自体が前作の激しいネタバレを含むため、興味のある方は、必ず前作からのプレイを推奨。そして明らかに続編前提な終わり方なので、続編をプレイする時まで本当の評価は下せないのかもしれない。
前作のラストには、「色々あったけどとにもかくにも脱出できて、共に脱出した仲間と主人公にはこれから無限の未来が広がっているんだ!」という一定のスッキリしたまとめと希望があった。今回はすごく大変な場面で終わってしまう上に、主人公にはこの先まだまだ苦難が予想されるため、続編が気になってしかたない。