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367人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
Amazonレビュー
レビュー者: 明治の藤さん レビュー日: 2016-05-14
明治大正の雰囲気が好きで、和が強調されてるイラストやOP、BGMに魅了され、随分と前から気になっていました。しかし「鬱ゲーだ」とのレビューをよく見ていたため、なかなか購入する勇気がなかったのですが、今回PSVitaに移植されたのをきっかけに購入しました。
このたびようやく、全√攻略したため改めてレビューを書かせて頂きます。
結論から言えば「埋もれてしまっては非常に惜しい作品」と心から思いました。全キャラの結末を見届けられてよかったです。とくに神楽坂響の√はタオルなしでは見れなかった…嗚咽だして大泣きでした
従来の乙女ゲームと比較すると、濃度はかなり低いと言ってもよいでしょう。しかし、このゲームのコンセプト・ジャンルが「殺伐とした世界の中で一筋の光を見つける恋愛ADV」なんです。故にストーリーの中盤にかけて、話は重く、陰湿で√にによっては本当に辛い展開になる…そんな殺伐とした現実の、本当に些細な幸せにとても癒されたし、救われました。正直、こんなに辛いと思った乙女ゲームは初めてだし、あんなに泣かされたのは久しぶりです。そしていろいろな事を考えさせられました。中でも『本当の「幸せ」とはなんだろう』ということです。何故なら、ハッピーエンドなのに切なすぎたり悲しかったり、バッドエンドなのに幸せだったり。これはぜひ実際にプレイして味わってほしいですね。
私は最初直感で決めた、望月→榛名→猪口→神楽坂の順番で攻略しました。今思うと、この順番が最も良かったと思いました。個人的にはとくに神楽坂を最後にプレイすることをお勧めします。
〇ストーリーについて
多くの人の仰る「鬱ゲー」の所以となるのは、恐らく話の内容の「リアルさ」「団体行動の心理」「人間と言う生き物の弱さ、汚さ」が鮮明に描かれてるからだと感じました。例えば、政治に関して、自分達の生活に関わることなのにほとんどの者が無関心。誰かがやってくれると思ってる。全て人任せ。反発する時だけの団結力の強さ。情勢がひっくり返されると、恩を忘れ、簡単に裏切る。ストーリーを進める度、とても苛立ったと同時に、痛くもありました。嗚呼、現代の日本人となんら変わらないと。そうだ、人間ってこんな醜い事、平気でするんだった、と。そういった、人間としての非列な所や事実を、このゲームの舞台である紅華市の住民が代弁しているように感じました。現実問題、綺麗事だけではどうにもならない。そんな悲しい現実を、キッパリと告げてくる。ゲームならば、ゲームの世界ならば、主人公に都合の良い世界はたくさんあるし、作り話だからこそ、色んなミラクルが起こって、happyになったり出来る。しかし、月影の鎖はそこが違った。人間の綺麗な所も、醜い所も、実際隠したくなる様な所も余すこと無く、見事に描ききったと思います。また話の内容が非常にリアルで、リアル過ぎた故に、度の越えた越えたラブラブイチャイチャなどは無く、この時代の人々に見合った厳かな微笑ましい恋愛模様でした。けど、その恋愛までに発展するまでにも、非常に長い道のりだったので、ラスト2人が結ばれるのを見届ける事が出来て時は、めちゃくちゃ感動しました。汚いところも美しいところも、すべて描き切りました。本当に素晴らしいと思いました。
〇キャラについて
主人公のめぐみちゃんは、見ての通り、もの凄く美人で可愛いです。もう中盤から、「めぐみちゃんは私がこの手で幸せにしてあげるから…!!」と、奮闘していました。17歳にして、礼儀正しい言葉使いや彼女が発する見事な日本語に感動していました。お店を切り盛りしている女将であるし、必然的と言ってしまえばそれまでかもしれません。またこれは、どのキャラにも言えますが、心に何かしら闇だったり、悲しい過去を抱えています。それが物語を左右するキーになります。
〇スチル、BGM
スチルは…比較的種類は少ないかもしれません。枚数はそこそこありますが、目が閉じたり開いたり、表情が変わったりで、1枚のカウントとなります。少ないからこそ、全てのスチルのクオリティが高くまた、貴重に感じる事が出来ます。
BGMは本当に素晴らしいと思います。世界観にぴったりで、癒しになります。また条件クリア後の特典がかなり充実してたのでとてもよかったです。
最後に…
まだ、昔の私みたいに、プレイしようか迷っている方がいらっしゃったら、ぜひプレイする事をオススメしたいと思います。中盤以降から、ストーリーが色々な意味で加速して行き、心が折れそうになるかもしれません。しかし、最初から構えてプレイすれば、思ったほどにダメージはくらいません(私がそうでした)。村人(特にE)を除けば、基本的には良い人ばかりです。衝突したりするものの、人間社会で生きてく以上仕方のない事ですから、そこは割り切らなければならない場面もあります。一般的な乙女ゲームの様な、無条件に主人公に優しい世界とは異なる、かなりリアルさの強い世界です。しかし、だからこそ、もっと多くの人に知って欲しいし、もっと評価されるべき作品だと感じました。この作品に出逢えて良かったと思えるし、私はあまり「鬱ゲー」の様には感じません。
そして、狂爛モラトリアムPSVita移植おめでとうございます!!!この発表をどれだけ待ち望んだことか…これからも応援しております
最後まで目を通して頂きありがとうございましたm(_ _)m拙い文書ではありますが、少しでも多くの方に興味を持って頂けたらなと思います。
このたびようやく、全√攻略したため改めてレビューを書かせて頂きます。
結論から言えば「埋もれてしまっては非常に惜しい作品」と心から思いました。全キャラの結末を見届けられてよかったです。とくに神楽坂響の√はタオルなしでは見れなかった…嗚咽だして大泣きでした
従来の乙女ゲームと比較すると、濃度はかなり低いと言ってもよいでしょう。しかし、このゲームのコンセプト・ジャンルが「殺伐とした世界の中で一筋の光を見つける恋愛ADV」なんです。故にストーリーの中盤にかけて、話は重く、陰湿で√にによっては本当に辛い展開になる…そんな殺伐とした現実の、本当に些細な幸せにとても癒されたし、救われました。正直、こんなに辛いと思った乙女ゲームは初めてだし、あんなに泣かされたのは久しぶりです。そしていろいろな事を考えさせられました。中でも『本当の「幸せ」とはなんだろう』ということです。何故なら、ハッピーエンドなのに切なすぎたり悲しかったり、バッドエンドなのに幸せだったり。これはぜひ実際にプレイして味わってほしいですね。
私は最初直感で決めた、望月→榛名→猪口→神楽坂の順番で攻略しました。今思うと、この順番が最も良かったと思いました。個人的にはとくに神楽坂を最後にプレイすることをお勧めします。
〇ストーリーについて
多くの人の仰る「鬱ゲー」の所以となるのは、恐らく話の内容の「リアルさ」「団体行動の心理」「人間と言う生き物の弱さ、汚さ」が鮮明に描かれてるからだと感じました。例えば、政治に関して、自分達の生活に関わることなのにほとんどの者が無関心。誰かがやってくれると思ってる。全て人任せ。反発する時だけの団結力の強さ。情勢がひっくり返されると、恩を忘れ、簡単に裏切る。ストーリーを進める度、とても苛立ったと同時に、痛くもありました。嗚呼、現代の日本人となんら変わらないと。そうだ、人間ってこんな醜い事、平気でするんだった、と。そういった、人間としての非列な所や事実を、このゲームの舞台である紅華市の住民が代弁しているように感じました。現実問題、綺麗事だけではどうにもならない。そんな悲しい現実を、キッパリと告げてくる。ゲームならば、ゲームの世界ならば、主人公に都合の良い世界はたくさんあるし、作り話だからこそ、色んなミラクルが起こって、happyになったり出来る。しかし、月影の鎖はそこが違った。人間の綺麗な所も、醜い所も、実際隠したくなる様な所も余すこと無く、見事に描ききったと思います。また話の内容が非常にリアルで、リアル過ぎた故に、度の越えた越えたラブラブイチャイチャなどは無く、この時代の人々に見合った厳かな微笑ましい恋愛模様でした。けど、その恋愛までに発展するまでにも、非常に長い道のりだったので、ラスト2人が結ばれるのを見届ける事が出来て時は、めちゃくちゃ感動しました。汚いところも美しいところも、すべて描き切りました。本当に素晴らしいと思いました。
〇キャラについて
主人公のめぐみちゃんは、見ての通り、もの凄く美人で可愛いです。もう中盤から、「めぐみちゃんは私がこの手で幸せにしてあげるから…!!」と、奮闘していました。17歳にして、礼儀正しい言葉使いや彼女が発する見事な日本語に感動していました。お店を切り盛りしている女将であるし、必然的と言ってしまえばそれまでかもしれません。またこれは、どのキャラにも言えますが、心に何かしら闇だったり、悲しい過去を抱えています。それが物語を左右するキーになります。
〇スチル、BGM
スチルは…比較的種類は少ないかもしれません。枚数はそこそこありますが、目が閉じたり開いたり、表情が変わったりで、1枚のカウントとなります。少ないからこそ、全てのスチルのクオリティが高くまた、貴重に感じる事が出来ます。
BGMは本当に素晴らしいと思います。世界観にぴったりで、癒しになります。また条件クリア後の特典がかなり充実してたのでとてもよかったです。
最後に…
まだ、昔の私みたいに、プレイしようか迷っている方がいらっしゃったら、ぜひプレイする事をオススメしたいと思います。中盤以降から、ストーリーが色々な意味で加速して行き、心が折れそうになるかもしれません。しかし、最初から構えてプレイすれば、思ったほどにダメージはくらいません(私がそうでした)。村人(特にE)を除けば、基本的には良い人ばかりです。衝突したりするものの、人間社会で生きてく以上仕方のない事ですから、そこは割り切らなければならない場面もあります。一般的な乙女ゲームの様な、無条件に主人公に優しい世界とは異なる、かなりリアルさの強い世界です。しかし、だからこそ、もっと多くの人に知って欲しいし、もっと評価されるべき作品だと感じました。この作品に出逢えて良かったと思えるし、私はあまり「鬱ゲー」の様には感じません。
そして、狂爛モラトリアムPSVita移植おめでとうございます!!!この発表をどれだけ待ち望んだことか…これからも応援しております
最後まで目を通して頂きありがとうございましたm(_ _)m拙い文書ではありますが、少しでも多くの方に興味を持って頂けたらなと思います。
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GOOD!
かなり暗い内容でで、世界はカナル殺伐としている。そししそんな暗く重い中で、唯一の希望を見つけ出していく、そんな小さな出口にたどり着く様に感動させられるというお話です。文章はかなり手稲に綴られていくので読みやすい。ヒロインはの性格も一貫性がありしっかりしているので、そこも好感度を上げています。
BAD/REQUEST
攻略キャラ数の少なさ、あとはスチルの少なさが目立ってしまいました。
綺麗なイラストなので余計に感じてしまいます。ヒロインのめぐみは17歳なんですが、容姿端麗で頭もよく品もあるという具合で、ここまで立派だとちょっと僻んでしまいますね。グッドエンドのはずなのになんかハッピーって言えないようなエンディングまでもが。
COMMENT
暗くて醜いお話なのでかなり人を選ぶゲームではありますが、脚本は大変よくできているので機会あれば読んでもらいたいなと思います。明るめのオトメゲしかしないって人には辛いだけとなるでしょう。