ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団
中央値: 75 Amazon点数: 4.2
スコアーボード
標準偏差 12.7 (難易度) 3.08 mk2レビュー数 12ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 2pt |
71pt
GOOD!
現在プレイ時間13時間ほどの未クリア状態
オリジナリティは4
基礎はいわゆるダンジョンRPGなのだが
カヴン(部隊)や装備強化、部隊の前衛・後衛を設定するだけでは無い独自システムでしっかりと他の作品とは差別化できている事
今後似たシステムのゲームが出たときに、Wizや世界樹ではなく、「ルフランの地下迷宮みたいなゲームだよ」と言って貰えるぐらいには独立化できている
分かりやすいのは、ダンジョンRPGなのに完全シンボルエンカウント
カヴン(部隊)システム
通常のダンジョンRPGならパーティは大体5~6枠(人)ですが、最大三人のアタッカー+戦闘には参加できないが、ステータスの一部を戦闘メンバーに加算等のサポート枠数人構成される
アタッカーだけでも最高15人、サポート含めればおそらく30人以上でのダンジョン攻略は他には無いもの
また、敵のクリティカルにより発生する部位破損により著しい能力低下、頭の場合は即しに陥るが、部位破損したアタッカーをサポートメンバーと入れ替えたりと、ただただ無駄に人数が多いわけではなく、攻略・バランスにうまく絡められている
部位破損自体は何度か経験したが、即死(頭破壊)は13時間のプレイで一度も経験していないので非常に確率が低いと思われる、難易度高めが多く見られるダンジョンRPGでは良心設計と言えるのではないでしょうか。雑魚戦なら全滅どころか一人死ぬこともまずないです
結魂書(部隊登録)システム
アタッカーだけでも最高15人参加、ですが、戦闘メンバーに登録するためにはこの結魂書というアイテムが必要
伝わる日本語に訳すと「登録枠アイテム」?
Aの結魂書に登録できるのはアタッカー1名のみ
Bの結魂書はアタッカー2名+サポート一名 という感じで、戦闘メンバーを増やすためにはまずはこれが必要不可欠
更に他のゲームと一線を画しているのが結魂書によってATK20%upやDEF10%upなどのステータスの増減だけでなく
『使えるスキル・魔法も「キャラ依存」ではなく「結魂書依存」だという事』
これらが相まって、一人しか登録できないけど強力なステータス補正とスキルが使える、とか
三人登録できるけどステータスは少し低下してしまう上に使えるのは回復魔法だけとか、メンバー編成だけみてもこの作品唯一のシステムといえるのではないでしょうか
恐らく日本一さんなので、後半になれば3人登録できる上に高補正良スキルで溢れ返るのでしょうけども
キャラ作成にはアイテムが必要・作成できても結魂書がないと戦闘メンバーに登録できない、と
序盤~中盤での戦闘メンバー数制限でのバランス調整も担っています
最初から15人作って登録できても、一度に15キャラ作る、15人の装備を揃えるのは大変なので
序盤の制限がきつい、というよりは良いバランス調整だったと思います
ちなみに10時間辺りでようやくアタッカー2名+サポート0~2名の結魂書が5個揃い、戦闘参加メンバーはまだ10人
装備強化システム
他のダンジョンRPG、というかほとんどのRPGでは新しい装備が手に入れば古くなった装備は売るだけですが
今作では装備強化に必要なのがお金ではなく装備品、そして伸び率が非常に高い
当然攻撃力やレアリティが高いほうが上昇値も高くなるのですが、攻撃力100のアイテムに攻撃力30程度のお古でも上限一杯まで詰め込めば攻撃力150(1.5倍)になったりする
また、アイテム一個に対して強化できるのは一回のみなのも個人的にはGOODに入れさせて貰いたい
これにより現時点での最高装備を、とりあえず手持ちのゴミアイテム5個で強化してしまうか
それとももっとレアリティの高いアイテムが5個揃ってからにするか等の悩み所が生まれると共に
元は攻撃力50のアイテムを強化し続けて攻撃力80→攻撃力130にしていつまでも使い続ける、という事ができないため
ゴミアイテムがゴミアイテムで無くなり、レアアイテムはレアアイテムのまま、素晴らしい采配だったのではないかなと
BAD/REQUEST
現時点での最大の不満点、オプションで最速にしても戦闘のテンポが悪すぎる
指示は部隊ごとなので15人居ようとすぐに終わるのですが
行動自体は部隊ごと、ではなくキャラ単位
しかも戦闘演出の合間合間に無駄な1拍待ちがあり、これが要因
文字で表すのは難しいのですが今現在10人PTなので、理想は
タンタンタンタンタンタンタンタンタンタン とちゃっちゃとやって欲しいのですが、この合間に
タン・・・タン・・・タン・・・ と変な間が入る
攻撃エフェクト終了待ちなのか、音声終了待ちなのか分かりませんがこれを戦闘メンバー全員+敵の行動でやられるので非常に無駄に時間がかかる
敵が全体攻撃してくると左端から順に
タン・タン・タン・タン・タン・タン・タン・タン・タン・タン
と10人が個別に攻撃される様をゆっくり見せられる
敵が2体全体攻撃してきたら1ターンでこれを二回・・・
テンポが遅いので人数は多いのにごちゃごちゃ感やわいわい感も無い
ディスガイア5で演出8倍速とかやってたメーカーとは思えない
戦闘リザルトの各演出も遅く
敵が一体、こちらの行動キャラが3人で終わるような戦闘でも戦闘突入からマップ画面にもどるまでに30秒近くかかる
主人公、というか主人公(書物)の持ち主である魔女がかなり、すごく、不快
中を確かめる為に弟子に世話を命じたばかりの羊を井戸に落としたり
弟子とはいえ子供に拳骨を何度も食らわし、挙句の果てには
ある登場人物を本来の姿であるフクロウに戻した挙句、蹴り続けて血反吐を吐く瀕死に
というか描写的に弟子が制止・治療しなければ瀕死ではなく確実にそのまま死んでいた
そのくせ方向音痴属性持ち、義足が床の隙間につかえて何度も転倒
製作側はこのキャラを一体どうしたかったんでしょうか・・・
下衆キャラ、天然キャラに加えエロキャラも担当、しかも描写が下品
女性に服の中に手を入れられたり、ホレ薬を飲ませるも呪詛返しをくらい、羊に惚れて舐められるとか
そしてトラウマか何か知らないが、体を触られる→嘔吐するという展開を毎回やられる
笑えもしないしエロくもないし下衆キャラとはいえいい気味とも思わない
今後のストーリー展開に必要だとしてももっと表現の仕方があるはず
COMMENT
ダンジョンRPG部分はテンポの悪さを含めても70~80点のA評価
ゲーム全体で見ると50~65点のC辺りといった所でしょうか
最後までやればあの表現も必要だったんだな、と例え思ったとしても
現時点で不快なものは不快です
ストーリーさえ目を瞑れれば、人によってはS評価にもなりえる名作
ダンジョンRPGとしては難易度も低く、万人向け、初心者向けと言っていいと思います
Amazonレビュー
レビュー者: 無名 レビュー日: 2017-06-24ストーリーに引き込まれ、書き込まれた迷宮は美しく無駄が無い広さ、戦闘も面白く、BGMもよい。センスが光る作品。
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GOOD!
〇独特の世界観
魔女シリーズ、と言うべきか、『魔女と百騎兵』に近い雰囲気のゲーム。
他にはないエログロの世界観は人を選ぶが非常に秀逸かつ繊細。
またダンジョンRPGではどうしてもストーリー面が弱くなりがちだが、ダンジョン探索という設定を上手く使ったストーリーは見事。
最初は全く意味不明な物語も、少しずつ進める事によって明らかになっていき、後半はストーリーを見たい為にダンジョンを攻略するという事になる。
主人公がプレイヤー自身であり、ある意味で外側から魔女たちの物語を見ている構図になっているので、より一層引き込まれるのかもしれない。
〇ありそうでなかった戦闘システム
カブンと呼ばれる小隊を指揮する戦闘システム。
結魂書と呼ばれるカブンにアタッカーとサポーターを配置し、結魂書ごとに異なるステータスアップやドナム(魔法)を使ったりと非常に戦術的。
基本的に通常攻撃とドナムしかなく、選択肢としては多くないものの、カブンの構成により非常に戦術的な戦いを行う事も出来る。
単体しか置けないけど強力になるカブンや、3人配置してみんなで殴るカブンなど。
〇キテレツなモンスターデザイン
この手のゲームにおいてモンスターは重要な要素だが、どのモンスターも非常に独特。
エログロにありながらも美醜を損なわないデザインになっている。
まあ糞だの虫だのがちょくちょく出てくるので、その手のアレが苦手な人には厳しいかもしれないが。
またボスも一目で、「あ、これ勝てないわ」という絶望感が漂うのもいい。
本作のテーマとも言える絶対的な絶望感が、ボスからは伝わって来て、それに立ち向かう人形兵たちの死闘に華を添えている。
〇やりこめるハクスラ&トレハン要素
人形はレベルを上げれば次の人形に魂を移す事も出来る。
日本一にお馴染みの転生システムだが、これを繰り返して強化していく事が出来る。
ただ同社作品の『ディスガイア』シリーズのように限界を超えて強くなる事はあまりなく、スキルの引き継ぎやステータスの底上げといった感じ。
特にスキルは、他のファセットに引き継いで初めて強力になるスキルなどもあり、スキル数などの制限もあるので、何を引き継がせるかを考えるのも楽しいところ。
トレハン要素は様々な二つ名やレアリティある武器や防具を手に入れる事が出来る。
特に装備の性能はかなり戦力に直結する為、序盤に強力な武器を手に入れる事が出来るとかなり攻略が楽になったりする。
また呪毒や深淵といった状態異常が強力な事もあり、そういった状態異常を付加できる装備などは使い方次第ではボスを完封する事も出来る。
そういう武器やスタイルに合わせて旅団を構築するのも面白い要素である。
BAD/REQUEST
〇独特過ぎる世界観
上記ではGOOD要素として書いたが、しかしかなり人を選ぶ。
エログロと言えば聞こえはいいが、暴力描写なども多く、その手の描写が嫌いな人にはオススメ出来ない。
「そういうのに耐えた先は面白いよ」とは言いにくい作風なので、耐えた先も結局はやっぱり人を選ぶ描写なのである。
〇微妙な戦闘テンポ
戦闘のテンポ自体はそう悪くない。
ある程度は速いし演出などもあって楽しいところ。
ただキャラが増えてくるとそうもいかなくなる。
カブンによっては最大15体の人形兵が並び、戦闘する事になる訳だが、これで全体攻撃などを食らうと堪ったものではない。
一体一体に判定が行われてダメージが加わる。
さらにこのゲームでは割と雑魚も全体攻撃を頻繁に放って来るので、とにかく全員ダメージを受ける機会が多い。
また陣形効果などで毎ターン回復などが行われると、それも一体ずつ処理されていく。
そのせいで、敵の攻撃をひたすら眺めるシーンが多々ある。
この辺は一括か、もう少しスキップ出来ても良かったのではないか。
ダメージ処理はまだしも、全体回復なんてそれこそ一括処理でも良かった訳だし。
〇ドナム至上主義
ドナムは他のゲームで言う魔法のようなシステムで、DPMという数値が重要になる。
DPMが高いと威力は上がり、低いと威力は下がってしまう。
DPMが高いファセットにマージナルメイズというのがいて、それのスキルにドナムの威力が20%上昇するというのもある。
このスキルはカブンのサポーター枠に配置しても効果がある為、アタッカー3人+サポーター5人のカブン全てメイズで固めるとそれだけで圧倒的高威力のドナムを放つ事が出来る。
はっきり言って、このドナムの威力が高すぎる(物理が弱すぎるとも言える)。
雑魚は物理攻撃でも1,2発で倒せるようなHPなのに、ボスは数万単位、後半になると数十万以上のHPを引っ提げてくる。
そんなボスが即死クラスのダメージの全体攻撃を連発してくる訳で、そうなるとこちらが数千とかのダメージをチクチク与えてもジリ貧にしかならない。
しかしドナムなら一発で5万~10万。鍛えまくれば20万を超えてくるダメージを叩き出す訳で、「やられる前にやれ」というゲームのバランスにおいて、ドナム特化が非常に優遇されている。
極論を言えば、全員メイズにしてドナムを連発するのが一番強力な構成になってしまう。
物理ももちろん育てれば強いのだけど、それでも考えに考えたスキル構成の物理特化より、ただ配置しただけのメイズの方が強いってのは少し腑に落ちないところである。
例えば攻撃力依存のドナムもあれば、物理職ももう少し輝けただろう。
COMMENT
EXダンジョンの隠しボス撃破済み。
この手のDRPGでは久しぶりにやり込めた作品であった。
細かい演出面も良く出来ており、階層をクリアしていくとトロフィーを入手出来るが、トロフィー説明文がストーリーの補足になっていたり、ゲームシステムを上手く利用した演出は見事。
最初はただ残虐なだけかと思ったドロニアも、ゲームを進めるうちに愛着が沸いてきて、最終的にはかなり心入れしてしまうだろう。
そういう意味では非常に尖った作品に仕上がっている。
合う人には面白いし、合わない人には徹底的に会わない可能性が高いだろう。
システム周りも使いやすい。
セーブも速いので、この手のゲームに重要なとりあえずセーブがすぐ出来るのも評価点。
ただ「タイトルに戻る」が無いので、ミスったからロードしよう、というのがやりにくいのが欠点か。
人によっては宝箱などでセーブ&ロードを繰り返す人もいるだろうし、少し残念なところ。
ただシステム周りではそれくらいしか欠点はなく、アプリエラーで落ちたのも1~2回程度なので、恐らくゲーム自体というよりは環境の問題なので、最近のゲームに多いエラー落ちでゲームにならない、という事はないだろう。
総じて見ると丁寧に作られたゲームだった。
DRPGという手垢のついたジャンルも、上手く組み合わせるとより面白いゲームになるという見本だろう。
細かいバランスはともかくとして、全体的に見ると満足できたゲームでした。