UNDERTALE

発売元: ハチノヨン (8-4)オフィシャルサイト 発売日: 2018-05-24 価格: 4320(税込) レーティング: 【B】12才以上対象 犯罪 (CERO について))
タイトル概要

中央値: 55 Amazon点数: -

スコアーボード

UNDERTALEレビューチャート 標準偏差 28.96 (難易度) 2.67 mk2レビュー数 3
0%
0-9
0%
10-19
0%
20-29
33.3%
30-39
0%
40-49
33.3%
50-59
0%
60-69
0%
70-79
0%
80-89
33.3%
90-100

ユーザーレビュー

(デフォルトは中央値近順)
524人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 5pt 5pt 5pt 5pt 5pt 2pt
総合点
100pt

GOOD!

ある山の割れ目からモンスター巣食う地底の王国に落ちた少年が、地上へ目指すRPG。

なんと言ってもそのオリジナリティはもう5点どころかここだけで10点、20点分ぐらい上げてしまいたいぐらいの独自性。
コンセプトの「誰も倒さなくていいRPG」の通り、戦闘ではボスモンスターも含め全てのモンスターに「倒さずに済む方法」があり、その方法もほめたりおだてたり、逆にけなしてみたりと全ての敵キャラごとに方法が用意されている。そのための「こうどう」コマンドにも敵ごとに様々な行動が用意されており、その反応を見るのも楽しい。

そして敵からの防御方法は弾幕シューティングさながらに自分の「ハート」を動かして敵の攻撃や弾を避けるというもの。この「自分の努力次第でダメージゼロに抑えられる」システムにより、前述の「倒さずに済む」が本当に可能となる。
もちろん敵の攻撃方法もそれぞれの生態に合わせたユニークなものばかり。
自機の操作も場面ごとに変わっていくなど決して同じ形がない面白さを味わえる。

続いて熱中度と満足度についてです。
本ゲームは順調にいけば一週目でも5時間程度でクリア可能と、ボリュームが決してあるわけではありません。
ですが、一度始めると次が気になってやめれられない。一気にクリアしたくなる魅力があります。
そして怒涛の1周目をクリアしてからの2周目、3周目がまたすごい。
クリアしてからの2周目以降はメッセージが変わるなどメタ的な要素も含んでいますが、逆にそれは「初めてこのゲームを遊んだ時の感動」を二度と味わえないということもまた暗喩しているかのよう。
そして1周目と「違う結末」にたどり着いたのならば、その気持ちはまた1周目とは明らかに違う感情を抱くことになるでしょう。
そしてその結末が「あるもの」であれば、どれだけ新しく初めても二度と「ある結末」を見ることができない。
それは人生における「汚点」と似たようなものかもしれません。覆水盆に返らず。一度犯してしまったことを取り返すことは残念ながら「不可能」であるということを突き付けられているともいえるでしょう。
ユニークでありながら深く心に刻まれる世界を持つこのゲームに、自分は寝る時間を過ぎてまで1周目をクリアしてそこからも興奮してあまり眠れませんでした。それぐらい強烈すぎるものがこのゲームには眠っています。

グラフィックも本来であればドット画RPGだったら「綺麗・汚いの点数化がしづらい」という意味合いを込めて3点なのだが、今作ではグラフィックの綺麗さより、「絵」・「画」が与えるインパクトがとにかく強い。ドットの画とメッセージというところから、登場人物の1人・サンズの「創英角ポップ体(実際はそれに似たフォント)」のフォントや、パピルスの縦書きというお決まりを打ち破りまくるメッセージスタイル。
ある場面での劇中でのイベント、さらにはVitaの機能まで利用した演出、そして心情や状態をうまく表した、ともすればおかしく、ともすれば悲しさも感じる表現など様々な形で登場人物をうまく表している。
もちろんドット絵とはいえフィールドや街の細かさとそこに隠された細かいネタもいいアクセントになっている。

サウンドも「ドット画=8bit」「RPG=ノスタルジック・オーケストラ」というのを打ち破り、ポップだったりウェーブだったりと場面ごとに様々な曲風のBGMが展開されていく。「流れる曲全てが神曲」といってもおかしくない。

BAD/REQUEST

100点を付けている以上、本来であれば欠点はないはずですが、一応ルールとして書かせていただきます。

自分がゲーム中に思ったのは「こんな良いゲームなのになんでセーブデータが1個しか作れないんだろう」ということでした。

こう途中で思った事をこのゲームにおける唯一の「欠点」とさせていただきます。

ただ、ゲームを進めていくうちにその「欠点」もある形で「なるほど。そりゃセーブデータ1個しか作れないや…」という「理由」が明かされます。

全てにおいてまさしく無駄のない、そして練りこまれた演出と伏線にこの欠点も消えてしまいました。

COMMENT

ここまで読んでくださった方は「ここで100点満点を出していいの?」と思うかもしれません。

過去に自分がmk2で90点以上を付けたのは4作品でした。
「ラチェット&クランク THE GAME(PS4)」には91点をつけました。それは本物の映画のようなグラフィックに、過去のリメイクじゃない骨太なストーリーに魅力を感じたからです。
「風ノ旅ビト(PS3)」には95点をつけました。それは流れるような砂の質感が感じられる描写と文字を使わずに表現したストーリーに感動したからです。
「リトルビッグプラネット(PS3)」にも95点をつけました。それは本物のような木や鉄のグラフィックと、それらで何でも作ることが出来る自由度の高さに感心したからです。
「アンチャーテッド エルドラドの秘宝(PS3)」には96点をつけました。それは実写化と思うようなグラフィックに、映画の王道のようなアクションストーリーに熱くなったからです。

このゲームには映画のようなグラフィックやストーリーも、雰囲気で物語を伝える幻想感も、何でも作れる自由度もありません。
ですが、このゲームをやったことで、間違いなく言葉にはしづらい重い何か。それは「思い出」とも「爪痕」とも「傷跡」とも言えるかもしれない何かが深く深く心に刻まれるからです。

1周わずか5時間のゲームの中で、時に笑い、時に悲しみ、時に驚き、唖然とする。10秒先の展開が全く読めない、感情のジェットコースターとも言えるような内容。
時が経つのを忘れ、終わってからも驚きと興奮で眠れなくなる。そんな究極のゲームがここにありました。

そして、このゲームの根幹ともいうべき「誰も倒さなくていい」という部分。
これまでの様々なRPGを否定するわけでは決してありませんが、ある意味では「倒すことが一番簡単な解決策であり、お互いを分かり合い、許すことが一番難しい」とも言えます。
そして「犯してしまった過ちは二度と取り返すことができない」という厳しい現実もそこにはあります。
その先にある「未来」に進む「ケツイ」があるかどうか。これもまた1つの人生における決断と似ているのかもしれません。

このmk2に投稿したPSN系のゲームだけで120本以上、コンシューマーでは160本近く、アーケードやパソコンのゲーム、Flashゲーム等を合わせれば600本はやってきた中で、間違いなく一番心に残り、そしてこの先も「これはUNDERTALEを超えたなぁ」と言わしめてくれるようなゲームは恐らくは出てこないであろう。
そう思って、私はこの作品に100点を授けたいと思います。

ぜひ、このレビューを読んでから、他のサイトなどを見ずにすぐに買ってまずは1回クリアしてください。
そして、2周目以降、攻略情報を読んでもいいので「クリアしてください」。
私はこのゲームを買う皆さんの「ケツイ」を待っています。

   
プレイ時間:05時間以上15時間未満(済)
スイクンさんWebサイト[2018-03-05 掲載]

このレビューはオススメ? はい  いいえ

■スポンサーリンク

アクセスランキング

フリーダムウォーズ
■ ジャンル:“奪還”マルチプレイアクション ■ プレイ人数:1人(アドホック:1〜4人)
■価格:6264
■発売日:2014-06-26

ペルソナ4 ザ・ゴールデン
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:5,980円
■価格:7329
■発売日:2012-06-14

討鬼伝
■ ジャンル:ハンティングアクション ■ プレイ人数:1~4人
■価格:6090
■発売日:2013-06-27

GOD EATER 2(ゴッドイーター2)
■ ジャンル:ドラマティック討伐アクション ■ プレイ人数:1~4人
■価格:5980
■発売日:2013-11-14

SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)
■ ジャンル:アクション ■ プレイ人数:1~4人
■価格:5980
■発売日:2013-03-07

GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動
■ ジャンル:重力アクション・アドベンチャー ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:4,900円
■価格:5980
■発売日:2012-02-09

英雄伝説 閃の軌跡
■ ジャンル:ストーリーRPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:6,200円 ■ 限定ドラマCD同梱版:8,190円
■価格:7140
■発売日:2013-09-26

ラグナロク オデッセイ
■ ジャンル:超高速巨人ハンティングマルチプレイアクション ■ プレイ人数:1人(Wi-Fi アドホックモード:2?4人)
■価格:5985
■発売日:2012-02-02

英雄伝説 閃の軌跡II
■ ジャンル:ストーリーRPG ■ プレイ人数:1人
■価格:7344
■発売日:2014-09-25

閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-
■ ジャンル:爆乳ハイパーバトル ■ プレイ人数:1人(オンライン:2?4人) ■ 限定版:10,810円
■価格:6980
■発売日:2013-02-28

レビュー投稿フォーム

UNDERTALE
レビュー投稿フォーム

レビューを投稿する前に

レビューをご投稿して頂ける皆様には心より感謝しております。
あらかじめ下記注意事項のご確認をよろしくお願いいたします。

  • 投稿時、IPアドレス等も取得されます。
  • ゲーム関連会社・proxyサーバー・公共施設(ネットカフェ等)からの投稿が確認された場合、投稿内容に関係なく削除対象となります(多重や不正投稿の緩和のため)。ご自宅のパソコンからよろしくお願いします。
  • ルールにより、最低5時間以上プレイしてから投稿するようよろしくお願いします。(5時間未満が確認された場合、削除対象となります)
  • 改訂稿はこちらからよろしくお願いします。
  • 自分の名前(HN)が固定されていない方へ

「通りすがり」「匿名」「名無し」など……禁止です。

任意。非掲載時の連絡の際に使用されます。予期せぬ不備や事実誤認、誤って規約に抵触してしまい、それらによる削除依頼もありますので、アドレス記載を強く推奨します。(連絡するだけなのでフリーメールも可です)


ご自身のブログ等が無い方、レビュアー登録していない方は空欄。

PR URL>URLをご自由にご記入いただくことで、ブログ、おすすめのサイトやアフィリエイトなど、公序良俗に反しない範囲でリンクを設置することができます。
レビュアーID>レビュアー登録によりレビュアーIDが発行され、レビュアーの嗜好などを紹介したページへリンクされます。仮登録された方で本登録が完了 していない方は「仮登録中」とご記入ください。レビュアーID登録者はパスワードを記入しないようご注意ください。
レビュアー登録はこちら(別ウィンドウ)

注意事項
  • 「GOOD!」「BAD/Request」の欄は、何がどう良かったのか(悪かったのか)最低何かひとつでも”ゲーム中身”とその 理由を具体的に記載して下さい。例えば「グラフィックが良い」”のみ”の記載は、他にゲーム内容が書かれていなければ50文字以上でも「ゲーム内容記載漏 れに抵触」と削除依頼されます。この場合「どうグラフィックが良いのか」「どの部分でグラフィックスが良いと思ったのか」”中身”を記載して下さい。
  • 批判ではなく誹謗・中傷。他レビュアーに対する批判。ネタバレ等はしないようよろしくお願いします。(該当部分を削除する事もあります)

  入力文字数:0

  入力文字数:0

総評として該当ソフトの感想・自分の嗜好・プレイ環境や購入動機等


  入力文字数:0
点数に関する注意事項

ソフトに対する満足度に関わらず、項目に沿った判断で採点して下さい。 総合点計算機計算機
「廉価版や中古により、定価より安く買えた」「高く売れたから」などの理由で”加点”するのは禁止となっています


独自性。過去にない斬新なアイデア

綺麗な画像、ムービー、キャラクターなど

BGM、音楽、効果音など

飽きがなくどれだけ長く遊べるか

一通りプレイして面白かったか。総合的な評価

ゲームバランス、操作性や分かりやすさなど

プレイ時間:通算プレイ時間です。クリア時間ではありません
「クリア済」:原則「エンディングまでたどりついた」が基準です

「UNDERTALE」の”特徴”や、”良い”と思ったものにチェックして下さい。

■ 投稿すると、掲載基準の規約(削除ガイドライン)や注意事項に同意したとしています。

上へ戻る