テイルズオブハーツ R レビュー(評価)

発売元	バンダイナムコゲームス（オフィシャルサイト）
発売日	2013/03/07
価格	6,480円（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：新たな心と出会うRPG ■ プレイ人数：1人 ■ ダウンロード版：5,830円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	2pt	3pt	1pt	1pt	2pt	1pt

総合点
33pt

GOOD!

戦闘が面白い
3Dとなり中盤以降はフィールドを縦横無尽に動き回れて面白い
また、味方AIが良く本作の魅力である空中戦を頻繁にしてくれる

DS版での敵キャラクター関連のイベントが増えた

BAD/REQUEST

ラスボスが弱い
1周目で特に準備をしなくても戦闘システムに慣れていればほぼ無傷で倒すことができる

シナリオ、イベントの削除や改悪が酷い
しかもサブだけではなくメインのものも多く削除されている
よって、DS版ではクリアだけでも40時間程度のボリュームが、サブイベントをこなしていっても30時間程度になったいた
また、それによるストーリーの破綻はないが、DS版での印象的なイベントが全く盛り上がらなくなっている

これまではDS版との比較だが単体での問題として
アニメムービーをそのまま使い回している
OPやイベントでのアニメムービーが既存のものはそのままなので、画面サイズ合っておらず不自然

ボリューム不足
今作単体でみてもクリアまでが短い

主人公勢がことごとく詰めが甘い
素早く処理すればいい事をモタモタし仕損じたり、事前に始末できた敵を全員で見逃したり、攻撃しても死亡を確認せずに放置したりとツッコミ所が多い

COMMENT

シナリオなどの意味不明な削除、改悪が一番気になった
そのため周回プレイをする気にはなれなかった
また、ムービーの使い回しやボリューム不足など今作単体での問題も多く見られた

DS版は良作だったため、非常に残念な作品となっていた

プレイ時間：15時間以上30時間未満(クリア済)
白身魚さん [2013/03/15 掲載]

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[問題報告]

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
2pt	2pt	4pt	2pt	1pt	2pt	2pt

総合点
37pt

GOOD!

原作DS版、VITAでのリメイクにおける前作に当たるイノセンスRプレイ済みです。
そちらとの比較が多くなるかと思います。

・イノセンスRと比較するとグラフィックはかなり綺麗になってました。
　あくまでもイノセンスRと比較してのﾊﾅｼなので続きはBADで。

・追加されたBGMが個人的にとても気に入ってます。街で流れるBGM等もどこか懐かしく、とても気に入りました。

・戦闘は本当に後半になって、好きなように動かせるようになると面白くなりました。

BAD/REQUEST

悲しいことに、沢山書きたいことがありすぎて、多分書ききれません。

・原作DS版から、ストーリー、システム、イベントまでなにもかも削除の嵐です。
　原作では仲間にならなかったカルセドニーが仲間になったり、新しい仲間キャラクターの追加でストーリーに変更があるのはやむをえないとは思っていましたが、まさか複数のメインストーリーをまるごとそのまま消すとは思いませんでした。
　しかも消されたストーリーは別段カルセドニーや新キャラの加入に影響を受ける部分ではありません。
　メインストーリーに関わっていたサブキャラでさえ容赦なく存在から消されています。その他の印象的なサブキャラなんかも当たり前のようにいなくなってます。
　かつての敵が助けてくれたり、印象的な悲しい別れを描いたイベントなども、場合によってはダンジョンごとカットです。
　原作で評判のよかった仲間の絆が深まるのを描いたイベントなども、過程がそのままカットされていたりでまったく流れについていけません。
　ストーリーやイベントの形は残っていても、何故かキャラの台詞やイベントの過程が大量にカットされていたりでまったく話についていけませんし、キャラに感情移入もできませんでした。
　リイマジネーション(再構築)をうたって作られた作品のはずなのですが、どうしてこんなことになってしまったんでしょうか。
勿論メインのストーリーだけじゃなく、サブイベント等も激減しています。道中はほとんど一本道です。

　システムに関しても、原作で使い勝手のよかった治癒石から、サブダンジョン的な扱いのスピルメイズ、歴代キャラなども呼び出せる援護システムまで、軒並み削除されてました。
　原作では歴代キャラを呼び出すためのアイテムなどがサブイベントを進めることで手に入ったので、数も多くサブイベントもやりがいがあったのですが、今作はその歴代キャラを呼び出すアイテムが存在しないので、それに関わっていたサブイベントが除去、あるいはもらえるアイテムが1000ガルドだとか消費アイテムだとかしょうもないものに替えられたりしています。

　原作では世界を飛びまわれるようになってから未開の地を探索すると、ちょっとしたEXダンジョンのようなものが各地に隠されていたのですが、こちらもすべて消えてました。

　ここまでにしておきますが、他にも諸々いろんなものが消えてます。

・グラフィックはイノセンスRと比較すればよくなっているのですが、同機種の別のゲームと比較すると悲しいぐらい汚いです。
　テクスチャとかもっと高解像度のもの用意できないんでしょうか？
　アップのシーンじゃなくても、テクスチャの解像度が低いのが分かるぐらいの汚さなので、正直萎えてしまいます。
　背の高いキャラと背の低いキャラが向かい合って話したりすると、キャラの顔の角度は変わらないし目線も変わらないので、お互いあさっての方向を見ながら会話してたりと、演出も力が入ってないです。

・戦闘システムはPS2版デスティニーにTPの制限をつけたようなもので、このTPがあるせいで、クリア直前ぐらいになるまではすぐにTPが枯渇するので、TCを限界まで使ったコンボなんてまるでできません。
　そもそもチェイスリンクという新システムのおかげでTCはコンボ中でも簡単に回復するので、この数値いるのかという状態でした。いらないのはTPのほうなんですが。
チェイスリンクも、勿論クリア後ぐらいまではTPがないので通常攻撃するだけです。面白くないです。
スキルやステータスが充実して、TPに悩まなくても済むようになったころには、やりこみ要素の激減のおかげでもうすることがなくなっていました。
原作ではアイテムの収集からキャラの救助、印象深い隠しボスなどがいた隠しダンジョンがあったのですがこちらもなくなっており、代わりに非常に短い上台詞もないボスががまってるだけの隠しダンジョンが追加されています。

・イノセンスRではオープニングは曲も映像も新規収録でしたが、近作はDS版の2画面で作られたOPを切り取りしてつなげただけで曲も変わっておりません。OPまでもが完全に劣化です。
　DS用サイズの映像なので、VITAの画面だと余りの黒い部分ができていて、初っ端から苦笑いでした。

どうしてこうなったの一言です。ガッカリどころじゃなく、腹が立ってます。

COMMENT

イノセンスRが原作を大切にしたいいリメイクだったので今作にも期待していたのですが、ふたを開けてみれば原作をこれでもかと蔑ろにした酷い劣化品でした。
原作はサブイベントをスルーしてもクリアまでに40時間かかり、その後も豊富なやりこみ要素がありましたが、近作はクリアまでに30時間かかってません。そのうえクリア後の要素はほとんどありません。

システムに関してはまだ目を瞑れますが、ストーリーに関しては完全にやってはいけないことを一つ二つではなくやってのけています。
原作が好きな人はやらないほうがいいかと思います。
原作やってないけどストーリーが評判いいから・・・という人は原作をやりましょう。

本当にひどい作品でした。

プレイ時間：15時間以上30時間未満(クリア済)
つぼさん [2013/03/11 掲載]

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