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英雄伝説 閃の軌跡 レビュー

英雄伝説 閃の軌跡
発売元 日本ファルコムオフィシャルサイト
発売日 2013/09/26
価格 7,140円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 セクシャル 暴力 犯罪 言葉・その他 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon英雄伝説 閃の軌跡II レビュー
タギングトップ3 (?)
タイトル概要 ■ ジャンル:ストーリーRPG
■ プレイ人数:1人
■ ダウンロード版:6,200円
■ 限定ドラマCD同梱版:8,190円

スコアボード

英雄伝説 閃の軌跡評価ランク
中央値
67
難易度
1.97
レビュー数
39

スコアチャート 英雄伝説 閃の軌跡レビューチャート




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0-9
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10-19
5.1%
20-29
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30-39
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40-49
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10.3%
60-69
35.9%
70-79
7.7%
80-89
2.6%
90-100
【60点以上】
56.4%
【標準偏差】
18.16

ユーザーレビュー


このレビューだけを表示する  443人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 2pt 5pt 4pt 4pt 2pt 2pt
総合点
69pt

GOOD!

まずはサウンド。
やはり流石というべきか、世界観にあっていて落ち着いた曲調もあればここぞという時に「やるぞ!!」という気分にさせてくれる熱い曲もあります。
個人的には同社である空・零の軌跡よりも通常戦闘、手配魔獣戦などよく聞く戦闘曲が好みだったので高評価にしました。
次はストーリー。
ストーリーに定評のあるシリーズですが、今作もプレイヤーを引き込ませ、飽きさせないストーリー展開は健在、「ここでそうくるか!」と思わせるような意外性もあり楽しめます。しかし「これはちょっと…」と思う場面もあり、詳しくはBADで。

BAD/REQUEST

まずはストーリー。
GOODにも書いたように、序盤の物語の広げ方、中盤、終盤の意外性とともに一気に物語を盛り上げていく展開など、素晴らしい点も多いのですが、それだけにその集大成となるはずのラストが少し残念です。
シリーズものであり、次への伏線を残す。と言うのもわかるのですが、今作は完全に結末を次回作に丸投げ状態であり、ゲームをクリアした後「終わったー!」と言う満足感よりも「続きはまだかー」という気持ちのほうが勝ってしまいました…。RPGの醍醐味はクリア後の満足感や達成感だと思うので、ここは残念ですが次回作に期待と言ったところでしょうか。
また、キャラクターの衣装や特典が周回プレイで手に入るのですが、これらを手に入れるにはポイントが必要で、このポイントはゲームを1周することで5ポイント入ります。全て手に入れるには15ポイント必要で、周回プレイ前提のわりにはイベントスキップができず、1周に40から60時間かかるなど多少ストレスがかかります…。

COMMENT

散々言われているロード時間などは、現在2回目の修正パッチが配布され、いわゆる”普通”のゲームレベルではありますが、演出の邪魔になるようなことは無くなり、RPGとしては十分ではないかと思いました。
グラフィックやモーションも拙い部分もあると思いますが、そんなことを感じさせないくらいゲームに引き込ませてくれるキャラやストーリーがあり、RPGとしてのよさがカバーしてくれており、自分はあまり気になりませんでした。

総評としては、プレイする価値のあるいい作品であり、RPG好きな人には特にオススメしたいソフトです。
同時に発売当初ロードやグラフィックなどで批判され、低く評価されてしまったのが非常に残念な作品でもあると思います。
私個人はとても楽しめた作品でした。今後のファルコムにも期待です。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
カグヤさん [2013/11/13 掲載]

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このレビューだけを表示する  460人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
2pt 2pt 3pt 1pt 2pt 1pt 2pt
総合点
33pt

GOOD!

那由多を除く軌跡シリーズ全作プレイ済みです。


戦闘システム、特に今回から導入された「崩し」システムは大変面白いです。
これにより、攻撃力が微妙なキャラも属性により活躍できる幅が増える。


終盤の音楽は盛り上がる感じで、なかなか満足できました。

ストーリーについては、前作がらみのところはちょいちょいニヤニヤできるところがありましたね。

BAD/REQUEST

何度かかれてもいいと思うのでコメントしますが、ロード時間は最悪レベルに長いです。
修正パッチVer.1.02(現時点で最新)適用済みですが、それでも長いです。
特に、イベントで町にたくさんの屋台やらのオブジェクトが並ぶことがありますが、
そうなると屋内から町に出入りするたびにやたら長いロード時間が発生してかなりの苦痛でした。

ギャルゲーは好きですが軌跡シリーズでギャルゲーをしたいわけではないので、謎の唐突なハーレム展開も好感度システムもちょっと勘弁して欲しいですね。
仲間の皆が主人公以外のメンバーを軽視しているように感じるし、今回は全員同士の親密度が数字で表示されるので、主人公が絡まないと実際に絆は薄いんだなと実感させれらてかなり冷めるのです。
(仲間の皆も主人公と同じように学園生活を送ってるはずなのに、なぜ全員主人公に対してしか好感度が上がらないのか?ちゃんとまともな学園生活を送っているのか?)

グラフィックについては特筆するべきものはありませんが、会話ウィンドウの顔グラフィックに3Dのキャラオブジェクトを流用拡大して載せるのは表現力も損なわれるし止めて欲しいです。

ストーリーに関しては、主人公を有能に描くのは構わないのですが、そのあおりでサブキャラを含めた他キャラが無能のように描写されるのはキャラが多いだけに少し不満です。

COMMENT

長々と批評を書きましたが、私は軌跡シリーズは全作プレイしているので、苦痛に感じる部分がありつつも結構楽しめたのも事実です。
前作、微妙に悪側のように描かれていた「帝国」、今回はその「帝国」側が主人公に設定されていて、軌跡シリーズという世界観を深める、いいギミックになっていたと思いました。
一方で、シリーズをプレイしていない人にとっては、閃の軌跡だけで楽しめるようにできているとはとても思えません。
閃の軌跡をプレイされる方は、空?碧の軌跡をプレイしてから始めることをオススメします。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
コーヒーさん [2014/01/06 掲載]

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このレビューだけを表示する  440人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 5pt 4pt 4pt 2pt 1pt
総合点
72pt

GOOD!

【安定のFalcom Sound Team JDK】
燃える系の音楽は非常に良いです。サウンドトラックが今から待ち遠しいくらいです。また、空の軌跡や、碧の軌跡の音楽が数曲使われていた事も、懐かしさを感じさせてくれるものとなっていました。

【王道的ストーリー】
特科クラス<VII>組の面々が帝国内の各都市に実習に行き、その都度何かしらの「壁」に衝突しながらも、仲間との絆を頼りに、それを乗り越えていく、という少年漫画のような王道的ストーリーが終盤までは続きます。
少しクサイくらいがFalcomスト―リーらしさと言えなくもない気がするので、軌跡シリーズ好きにはたまらないストーリーと言えるでしょう。

【クオーツの豊富さ】
今までと大きく変わった点として、アーツシステムの変更があります。今までのように各属性値に応じて使えるアーツが決まる訳ではなく、セットするクオーツに既に使えるアーツが固定されています。その分、セット可能なクオーツ数が増えたし、クオーツの種類自体増えました。
自分としては、多くのクオーツの中から、どのキャラにどういった個性を持たせるクオーツ配置にするか考えるのが楽しかったので、今回のアーツシステムも評価としてはプラスです。

【空・零・碧の軌跡とのリンク】
時系列的に、零・碧と同時期のこの物語。クロスベルで起きている事とうまくリンクしながら物語が進んでいます。零・碧既プレイヤーにとっては、このタイミングでクロスベルではどうなっているということがよくわかるので、国際情勢の問題をクロスベル・エレボニアの両方向から多角的に俯瞰できるようになりました。こういった過去作品とのリンクのさせ方は極めて面白いものとなっていますし、過去作品未プレイ者でも、他国がどのような情勢なのかは、「帝国時報」を読めば大枠で把握できるので、十分楽しめます。

BAD/REQUEST

【ロードの長さ】
他のレビュアーも書いている通り、ロード時間が圧倒的に長い。特に、フィールドが大きい所に移動しようとすると10秒以上待たされてしまいます。パッチ1.01をあててもそれくらい長いため、少し眠い時にやった際には寝落ちしてしまうことも笑
今後も改良パッチが配布される予定との事で、それなら最初から出来るようにすべきだったといわざるを得ません。

【クラフト・クオーツの性能】
1週目ということもあり、難易度ノーマルでストーリーを追うプレイングダッタためかもしれませんが、一部のクラフトやクオーツの性能が良過ぎて、バランスブレーカーと化している気がします。基本的に後半はそれらの性能任せのパワープレイでフィールド探索等は行っていたように思います。
ただし、難易度が高ければ、そこまで気にならないのかもしれませんし、そういった高性能アイテムを縛った初週ナイトメアプレイも面白いかもしれません。

【続編商法】
これは軌跡シリーズおなじみなので、BADなのか微妙ですが。
物語の舞台が代わった直後の作品のため、キャラクター紹介・舞台紹介・設定紹介に基本的には終始していました。特別実習も、キャラクターに様々な経験を積ませるというよりは、プレーヤーに設定を覚えさせるための物のように感じます。正体や真の能力などもまだ明かされていないキャラクターが何人もおり、帝国における物語のまだ半分にも到達していないのではないかと思わせるくらい、物語が進まず、広がっています。結社の構成員として新しく出てきたメンバーも数人で、この何倍もまだ未登場が居ると考えると、終わらせる気がないのではないかと不安になります。

【DLC】
アタッチメントや各キャラクターの私服をDLCとして販売するという試み自体を批判する気はありませんが、それらのアイテムを本編内で入手出来ないのは気になるところ。まだ試していないので分かりませんが、衣装等は周回引き継ぎ時に入手出来るようになっているのかもしれませんが、入手がしにくいなどの制限をかけてもかまわないので、本編内で入手できる前提で全アイテムを用意して欲しいところ。

COMMENT

軌跡シリーズ全作品プレイ済み。
上述の通り、ver1.01にアップデート済み。

舞台・登場人物をがらっと一新し、3Dグラフィックを導入したり、アーツシステムを刷新したりと、Falcomの新しい試みが見られる興味深い作品でした。
とはいえ、PS3、PSVの他作品と3Dグラフィックやモーション等を比較したときに見劣りしないかと言うと微妙な点は否定できません。過去作品からの進化は感じられたためBADではなく評価しましたが、次回作品ではより自然なグラフィックやモーションを追究していただきたいし、それが出来るメーカーだと信じています。

あとは、幻焔計画の全容が判明する日が早く来る事を期待し、2014年と言う軌跡シリーズ10周年の節目を楽しみにしたいと思います。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
philipさん [2013/10/08 掲載]

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このレビューだけを表示する  442人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 2pt 4pt 4pt 3pt 1pt 1pt
総合点
58pt

GOOD!

PSP版「空の軌跡」からのファン。
「那由多」を抜かして軌跡シリーズは全てプレイ済みです。
今作はイージーモードで1回クリアしています。

・エレボニア帝国が舞台であること
軌跡シリーズを語る上で最重要とも言える国であり、そこの実情が明らかになっただけでも大きな意味があります。
「空」「零/碧」では強大で不気味な軍事国家というイメージだった帝国。
中に分け入って見てみれば普通の人達が普通に生活しており、いかに強大な国であっても平和そのものとはいえず様々な火種がくすぶっているとわかる。
帝国に動乱をもたらそうとしているどの勢力にも善悪はなく、ただ自分の信念にもとづいて行動しているというだけなのですね。
それを知ると悪役にしか見えなかった帝国にとても愛着がわいてしまいますね。

・システム/ストーリー/設定がきちんと噛み合っている
戦術リンク、絆システム、特別実習、クエストの内容、町の人が何気なく呟いたあれこれ、様々な書物……。
それぞれ背景があり、存在する理由がある。
ゲーム中に出てくるあらゆる要素がきちんと噛み合って「閃の軌跡」という一つの世界を作り上げている。
これの生み出す効果は絶大で、ゲームへの没入度が半端なくなります。
軌跡シリーズ最大の美点は今回も健在でしたね。

どんなに立派で緻密な設定があっても、ゲーム中で活かしきれていないのでは何の意味もない。
最近プレイしたいくつかのゲームはそうした設定の見せ方に失敗しており、違和感を抱くことが多かったので余計にファルコムのすごさが身にしみました。

・個性的なキャラたち
メインキャラ9人もいて本当に大丈夫なのだろうか?印象が薄くなるキャラがいたりしないだろうか?嫌いなキャラが出てきやしないか?
始める前はそういう心配があったのですが、全くそんなことはなかったです。
実習を通して少しずつ仲良くなっていくさまが微笑ましくてとても良かった。
?組、皆一生懸命でいい子達ばっかりだなあ……。

・フィールド/バトル上でキャラの個性を出した演出が楽しい
一人でトドメをさしたあともですが、誰を起点にラッシュをかけたか、誰と一緒にリンクしていたかで全部違うセリフと動きが用意されてるんですね。
あまりに楽しいのでことあるごとにリンク相手をとりかえまくって試していました(とはいえ、運要素もあるのでなかなか狙ったとおりには聞けないのですが)。

あと宝箱を見つけたときの台詞(しかも良い宝箱と普通の宝箱でも台詞が違う)や、立ち止まってしばらく放っておいたときの反応がキャラごとに全部違いますね。
芸が細かい、そして楽しい!

・音楽がカッコイイ
「零/碧」ではあまり印象に残る曲が多くなかったのですが、今回は盛り返してきましたね。
特にバトル曲は序盤から出し惜しみなしでカッコイイ曲連発で素晴らしい。
フィールド曲ではケルディック、ヘイムダル、ルーレ、ノルド高原がお気に入りです。
あとちょこちょこ過去作の曲が使われているのが良かった。
オリヴァルト皇子に関するあるイベントで過去作の曲が流れた時には胸がいっぱいになりましたね。
オリビエ、苦労が実って本当によかったねえ、あれからちゃんと前に進んでるんだねえ……と。

・絆イベント
「零/碧」が微妙だったので今作パワーアップしてるみたいでどうなんだろうと心配だったんですがそれほどでもなかった。
各キャラの人となりがわかるごく短いエピソードが入るんですが、このくらいでちょうどよかった。
これがペルソナ3とか4みたいにきっちり長いイベントシーンが作りこまれていたら重たいと感じたでしょうね。

・キャラデザイン
「零」→「碧」で、エナミカツミさんから恐らく内部のスタッフの方にゲーム内のイラストが変わってしまったときあまりに地味でガッカリしたのですが、今作は女性キャラも男性キャラもとても綺麗で好みですね。
ただ女性キャラのスカートはちょっと短すぎやしないですか……?
学院祭のときのあの衣装で恥ずかしがっているキャラを見た時、「夏服とそれほど露出度変わらないのに今更何言ってるんだ」と思わないでもなかったです。

・3Dの迫力
相変わらず水の表現が美しいし、森のなかの木漏れ日の描写も良かった。帝都の壮麗で巨大な建物群は「おおっ!」と目をみはったものです。
ノルド高原も雄大ですごかったなあ。かなり遠くに見えるところまでちゃんと走っていけたのにはびっくり。
エネミーシンボルが滑らかに動いているのもすごい。
こういう迫力ある光景はやっぱり今までの斜め見下ろし固定視点では描ききれないですよね。
ファルコム頑張ったんだなあ。
ただその分人物の造形はちょっと残念でしたね。
これについてはBADで。

BAD/REQUEST

・主人公のセリフが無音のことが多い
他のキャラはちゃんと音声つきでしゃべっているにもかかわらずリィンは口パクだけで無音なシーンがあまりに多い。
最初そんな場面に遭遇したときにはバグなのかと疑ってしまいました。
しまいには「今度のイベントシーンにはリィンの声はちゃんとあるんだろうか」と心配になる始末……。
それまで盛り上がっていたのにいきなり冷水をかけられるようで、本当に萎えました。

それ以外にも声つきのキャラと声なしのサブキャラとの会話シーンになると同じような展開になる(オズボーン宰相とレクターの会話とか)。
フルボイスにしろなんて贅沢は言いませんから、つけるべきところにはつけて、そうでないところにはつけないというきちんとしたメリハリが欲しかったですね。
これくらいなら初代PS時代のゲームからだってやってると思うんだけどなあ。
個人的には過去作で声のついていたはずのあのキャラが無音だったのにはガッカリ。

・アクティブボイスがちょっと鬱陶しい
宝箱発見時ひとつをとっても各キャラの性格が出ていてとても面白いのですが、それが流れている間は移動以外の他のことができません(例:NPCに話しかける、宝箱をあけるなど)。
音声が流れ終わったなと思っても数秒その状態が続くので微妙に鬱陶しいです。
また、アクティブボイスが流れるポイントのすぐ側にエネミーシンボルがおり、攻撃をしかけられてボイスが中断させられることが何度かありました。
しかもバトルが終わると二度と流れない!
こんな微妙なとこで流れるようにするなよ、ちゃんと聞かせたいなら敵も行動できないようにしておいてくれよ……。

・属性値がない
今回のクオーツはひとつにつきひとつあるいは複数のアーツが使えるようになるという仕組みになりました。
前作までは属性値の条件さえ満たせば物理攻撃系キャラでも全く使わないアーツがたくさん一覧に並んでしまうという現象が起こっていたので、わかりやすくなったとは言えると思います。
でもシリーズをやっている人間からするとやっぱりちょっと残念だったかなあ……。
「あっここで地属性1つ追加したら○○ってアーツが使える!そのためにはこのクオーツをつけて……」とか考えるのが楽しかったんですよね。

・ロードが頻繁
パッチを当てたあとでも結構長いロードに出くわしました。
イベントシーンに入る直前は露骨にロード時間が長くなるので「あ、ここから重要なイベントシーンに入るんだな」とわかってしまう。
モブキャラに話しかけまくるのが楽しいシリーズなのに、ロード画面がなるべく入らないような移動方法を考えなきゃいけない。
もっと自由に動き回りたかったなあ……。

・別行動班のレアクオーツとアクセサリーが強制的にはずされる
レアクオーツは1個しか持っていないことが多いのでありがたいといえばそうなんですが、アクセサリーまで一から付け直さないといけないのは面倒でした。
クオーツは一応キャラの特性にあわせた組み合わせでつけてるんですが、終盤にいくほどクオーツが増えてしまい一覧から目的のものを探しだすのが面倒になります。
あれはもうちょっと何とかならなかったのかなあ。

・カメラワークがおかしい&使い勝手が悪い
人物にあまり寄り過ぎるとリィンすら映らず背景の画像だけになるということがよくあります。
視点を戻すのも面倒なので画面外にリィンがいる状態で扉を開いて建物内に入る、ということもよくやっていました。
移動しながらカメラを動かして進行方向を見ないといけないというがすごく面倒で……特にノルド高原!
メガテンみたいに基本的にはプレイヤーキャラの背中を追っていく感じのアングルに固定しておいてくれたら良かったのに。

・ショートカット移動後のリィンが手前を向いている
□ボタンを利用したショートカット移動、あるいは選択肢を選んだあとの移動の後、何故か進行方向ではなく手前にリィンが向いている状態になることがありました。
特に嫌だと思ったのが旧校舎地下から地上に戻ってくる時ですね。
どう考えたってこれから外にでるんだから外に向かう扉に向かって立っていればいいのに。
わざわざカメラの方向を変えて走り出さないといけないので地味に面倒でした。

・人物紹介のところに声優が出る
声付きだからいかにも「重要人物ですよ!注目してね!」という主張が露骨でいやらしいですし、演じている方がいるということを否応なく知らされるのでいきなり現実に引き戻されるのも嫌でした。

・セリフのところに出るのが3Dキャラ
3Dになったキャラ、悪くはないんですがイラストを忠実に再現しているかと言われるとちょっと微妙な造形です。
女性キャラはわりと可愛いんですが、ガイウスとかナイトハルト教官とか大人の雰囲気のある男性キャラだと下膨れで目が小さくてちょっと間抜けに見える。
そんなのがセリフのところにアイコンとして出てくるんですよね、口パク付きで。
あんなに美麗で豊富な表情イラストがあるのに何でバトル中にしか使わないのか、もったいない……。
と思っていたら、ダウンロードコンテンツできせかえするとあそこにも反映されるんですね。
イラストだとこうはいきませんから、仕方ないのかなあ……。

・モーションの不自然さ
色々あるんですが、一番気になったのが何か物を受け取るときの手の動き。
同じ動きを使いまわしているせいか、たとえばかばんの取っ手でも課題一覧を受け取るときでもちゃんとそのものを握らない。
空を掴んでいるというか、「受け取りましたよ」というサイン程度のぞんざいな動きなんですよね。

・バトルモーションスキップがいちいちスタートボタンを押さないとできない
結構右手が疲れるので次回は常時演出スキップモードとか加えてくれるといいですよね(もちろん初めて発動する技はフルで見せるとして)。

・釣りの操作が面倒
何でわざわざあんな面倒くさい操作をしなきゃいけないように改悪したのでしょうか。
大物であるほど複雑な操作が必要になるので手がとても疲れます。
気軽に釣りが楽しめないので、今回ばかりは釣り手帳を埋める気力がわかずスカスカの状態でクリアしてしまいました。

・2人で作る必要性が感じられない料理
特に絆ポイントが稼げるわけでもないようだし、何故2人で作る必要があるんだろうか……。
失敗しても成功してもキャラの台詞が面白くて楽しいことは楽しいんですが。

・ソフトパッケージイラストが手抜きすぎ
Sクラフト発動時のキャラと立ち絵を適当に配置しただけってどれだけやる気のないパッケージなんだろう。
しかも内容的には女性プレイヤーをかなり意識していると思われるのに、男性キャラがリィンしか描かれていない。これでは売る気がないとしか思えないですね。
一応軌跡シリーズ10周年を記念する作品なわけですよね?
もうちょっと気合入れてデザインしてくださいよファルコムさん。

COMMENT

シリーズを重ねていくたびに作中の技術水準があがってきてどんどんファンタジー要素が薄れていくのがちょっとさびしい気がしますが、戦争や内乱がもととなって技術に進歩がもたらされるというのは現実世界でもよくあること。
ゼムリア大陸の国々が動乱の時代に入る中、技術だけが足踏みしたままというのもおかしな話でしょう。
そもそもロボットだって「空の軌跡」からずっと出てきていたわけですしね。
これも時代の流れというもので、仕方ないのかなと思います。

賛否両論ある最後のあの展開ですが、「碧の軌跡」の重要なところを全部すっとばした消化不良のEDに比べたらずっと良かった。
「空の軌跡」FCの終盤の展開をさらに派手にした感じとでもいいましょうか。むしろうまいところで切るなあと感心したくらいです。
あの展開を続編の序盤に持ってくるのも何だか間延びしそうで微妙だと思いますし、あれくらいなら許容範囲です。
ただ、これも「閃の軌跡」1作目だからこそ許されるのであって、続編で「碧」と同じようなことをされたら到底納得いかないだろうなあ。
それだけはちょっとやめて欲しいですね。

買ってから実際にプレイするまで時間がかかり、その間に様々な不満を目にしてきたので楽しめるかどうか不安でしたが、やってみればいつもどおりの軌跡でとてもおもしろかった。
話の続きが気になって一気にクリアまで進めてしまいました。
続編はファンの声を受け止めて色々改善してくれているはずだと思いますし、大いに期待したいと思います。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
うみさちさん [2014/02/17 掲載]

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【PSVita】英雄伝説 閃の軌跡
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プレイ時間:通算プレイ時間です。クリア時間ではありません
「クリア済」:原則「エンディングまでたどりついた」が基準です

「英雄伝説 閃の軌跡」の”特徴”や、”良い”と思ったものにチェックして下さい。

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  • キャラクターが魅力的
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  • 緊張感のあるゲーム
  • 対戦が燃える!
  • 自分の好きなように遊べる
  • 攻略情報を参照してプレイすると楽しめる
  • 細かい操作が求められている
  • 続編物で前作のプレイを推奨
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