俺の屍を越えてゆけ2 レビュー
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2014/07/17 |
価格 | 6,264円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 セクシャル 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 (?) | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 |
スコアボード
- 中央値
- 50
- 難易度
- 2.30
- レビュー数
- 10
ユーザーレビュー
356人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 4pt | 0pt | 1pt | 1pt | 2pt |
30pt
GOOD!
音楽は非常に素晴らしいと感じました。単純に良いというだけでなく、このゲームが持つ空気感とよく親和していて、「なるほどこういう雰囲気のゲームだよね」という説得力があります。だいぶ昔のゲームの続編が最新機種で出るというギャップ、あるいは私たちに馴染み深いはずの和風の設定に、非常に独特なゲーム性を兼ね備えているというギャップ。そういった、「懐かしさ」と「新しさ」の両面を持ったゲームだという点も見事に表現していると思います。
オリジナリティはやはり高いと思ます。短命の一族が子孫を残しながら少しずつ強くなっていき、悲願達成を目指す。RPGというジャンルにおいてこういったコンセプトのゲーム自体が珍しいし、またその珍しい世代交代型ゲームの中でも、「世代交代」というものにシステム面から深く踏み込んでいます。能力面での遺伝は前作からありましたが、今作ではそれにくわえてキャラクターの外見にも反映されるようになっていて、必ずしも美形が生まれるとは限らないわけですが、これはこれで面白いと思いました。グラフィック面のクォリティでもっと頑張れていたらさらに素晴らしかったのですが。
また、ネットワークを介して他プレイヤーの国へ「遠征」できるというのも目新しく、そのアイディア自体は良かったと思います。
BAD/REQUEST
熱中度については、残念ながら最低点をつけざるを得ません。今まで買ったほとんどのRPGを最後までクリアしてきた自分が、途中で投げ出したからです。
理由はいくつかありますが、「俺の屍を越えてゆけ」というタイトルなのに、その「俺」や「俺の子孫」が主人公ではなかったという点はやはり大きかったと思います。
「自分のキャラが世界の中心になかったから不満だ」と言っているわけではありません。大きな世界の仕組みの中でちっぽけな存在が精一杯生き抜き、その生き様が物語となることだってあります。そういった物語においては、そのちっぽけな存在は紛れもなく主人公です。そういった方向性で名作となったゲームはいくつも知っています。
しかしこのゲームはそうではありません。このゲームはヒロイン「夜鳥子」のために、名も無きキャラクターを操作し(もちろん名前をつけることはできますが、その名前に記号以上の意味はありません)、彼女の個人的なわだかまりとそれによって引き起こされた事件を解決してあげることが目的です。「夜鳥子」に尽くさないという選択肢は存在しませんし、「夜鳥子」を無視してゲームを進めるという選択肢も存在しません。
これはシナリオだけでなくシステムにおいてもそうです。戦闘メンバー、家族計画など、とにかくゲームを進める上であらゆる点が「夜鳥子」に縛られ、それを拒否するとゲームが進みません。「夜鳥子を拒絶する」=「ゲームクリア不可能」になっています。つまり、私がゲームをクリアできなかったのもそういう理由です。
最初からそういうコンセプトのゲームだったというなら、それはそれでやりようがあったと思います。制作者が同じである「リンダキューブ」などは実際そういう面がプラスに働いていたと思います。しかし「俺の屍を越えてゆけ」というタイトルの続編でそれをやるのは非常に食い合せが悪く、シナリオにおける「夜鳥子」の掘り下げが甘いこともあって、プレイした感覚としては「なんだかよくわからない人のために我が家の資産が食いつぶされ、我が子が苦労させられ続けるのを実感するゲーム」という印象が拭えません。「俺屍」というタイトルと中身が合っていない、というのが端的な感想です。
快適性は低いです。何をすればよいか提案してくれる「コーちん」のナビシステムだけは便利で良かったのですが、それ以外の問題点が大きすぎました。
とくに、広すぎる上に全体マップがなく現在地の把握が困難な迷宮、その迷宮を唐突に通せんぼしてくる無数の鍵(対応する鍵がどこにあるのかはノーヒント)などは大きな問題です。鍵はとある裏技でなんとかなるのですが、そもそも探索に時間制限があるゲームなので、広く複雑な迷宮自体がまったく楽しくないのです。前作ではその辺を考慮してシンプルな構造になっていたと思うのですが、続編でなぜこうなったのか理解に苦しみます。迷宮を移動するときの視点も非常に見づらく、敵を回避したり、逆に敵にアタックを仕掛けるのもやりにくく、とにかく探索中は常時ストレスを感じていました。
また、「遠征」のアイディアは良かったのですが、その「遠征」によって行ける国のリストに出てくる国がどうにも自分の現状に合っていなかったり、かといって条件に合った国を検索する機能もほとんどなかったり、にもかかわらずこの「遠征」を行わないとゲームプレイの幅が非常に狭まってしまったり…と問題点は多いです。
COMMENT
とんでもなく質の悪いゲーム未満のシロモノだとか、制作者のやる気の無さがにじみ出ている駄作だとか、そういったものではありません。オリジナリティも良いところもあります。しかし総評としてみると、「ここをこうすればよかったのに」「なんでこうしてしまったのだろう」という残念感が非常に大きいです。
特に、ゲームの中心に特定のキャラクター「夜鳥子」を、決して取り除けないレベルでガッチリ固定してしまった点については、なぜ「俺屍」でこれなのか?という疑問がどうしても拭えません。前作のファンでなければここまで疑問は感じなかったのかもしれませんが、このゲームは各種広告媒体、テレビCMに至るまで再三にわたって「前作」を意識したアピールを行っていましたから、肩透かしを食った気分です。
制作者がこちらの気持ちを理解していなかったのか?それとも、こちらの予想をあえて裏切ることで期待に応えようとしたのか?真実はわかりません。制作者のコメントも出ていますが、それがすべて本心である保証などどこにもありません。ただはっきりと言える自分の中のこととしては、「俺の屍を越えてゆけ」というタイトルを15年前に聞き、そのゲームをやったときに感じたものは、このゲームの中には感じられませんでした。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 4pt | 2pt | 3pt | 2pt | 4pt |
58pt
GOOD!
■システム■
2年弱しか生きられないという呪いをかけられた一族を、育成、交神することで強化し、呪いをかけた敵を退治するという育成RPG。
キャラクターを育てるのではなく、一族全体を鍛えるゲームというコンセプトは、第1作目から引き継がれており大変面白い。
「体力は満タンにして動け」や「敵の動きを止めてでも敵の背後から当たれ」といった細かなこの世界で生き抜くためのルールも前作と変わらず存在し、「そうそう、こういう世界だった」と懐かしい気持ちでプレイすることができた。
■音楽■
赤い火状態で流れるの曲やエンドロール時の祭囃子など純和風テイストである作品によくあった音楽で、大変聞いていて心地よい。
■難易度■
雑魚敵でさえ先制されると、大変苦しい戦いとなったり、後半のボスは通常ステータスでは歯が立たずステータス強化の術を限界まで重ねがけしてようやく対等に戦えるバランス設定であり、他のゲームと比べても難易度は高い部類で非常に歯ごたえがある。
また、難易度は五種類から選べゲーム中変更可能なため幅広いユーザに対応できている。
BAD/REQUEST
■参加強制キャラクターの存在■
ゲーム中盤以降、特定のキャラクターを連れて行かないと、物語が進行しなくなるが成長速度が一族と異なること一族の育成スケジュールを調整しなくてはいけないことからプレイしていてストレスがたまる。
育成型RPGには相容れない存在なのではないかと感じた。
■シナリオ■
物語が進むにつれて真実を思い出す形で登場人物の関係性や事件の真実が明らかになっていくのだが、思い出し方が一枚絵何枚かを断片的に見せることと数行のテキストだけであるため、伝えたいことが伝わってこずプレイしていてもあまり引き込まれなかった。全体的に説明不足に感じた。
COMMENT
1.05パッチ導入後プレイ。どっぷりモードでクリア済。
パッチ適用後は、神様がよく下天して交神相手がいない、参加強制キャラクターの奉納点が高いといった進行に関わる大きな問題は解決できている。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 2pt |
65pt
GOOD!
・交神、一族育成システムは健在
・顔などの特徴も遺伝、潜伏しているのか思わぬところで先祖の特徴がでる事も
・他国遠征、養子、結魂システムの利用頻度で難易度の調整が可能
・難易度が細かく分かれているので、上記システムとあわせて楽勝~激ムズまで調整できる
・好きな神様が育つのでやりこみがいアリ
・一族、他家との写真などがとれるので思い出が残しやすい
BAD/REQUEST
・ストーリー上のキーキャラクターイベントが毎回同じなので、「またかよw」という気分になる
イベントの見せ方が淡白すぎました。
・奥義を全て覚えられない(一人4つまで)
・迷宮内での変化に乏しく、真剣に覚えるか攻略本を見るかしないと、周回は厳しい
・「あっさり」モードだと時間の進むのが早く、自信がないのであっさり→迷宮途中で時間切れ、という事がある(一応難易度選択では「しっかり」が一番楽と説明あり)
・イベント回想がない
・何人かの神様が途中から交神不可になる
・過去バージョンにおいてバグがあった(パッチ対応済み)
COMMENT
できるだけ遊びつくしてから評価しよう、というスタンスでやってます。
特定のキャラクターについて一部の神が「強かった」「人気だった」という様な話をしますが、「ハーレム」「みんなが特定のキャラを持ち上げる」というほどではないなという印象でした。一部神様(おそらく晴明が母を探す原因を作ったうちの一人)などは、結構な執着をしているようですが、憎しみ込みなのでそんなに気にしなくてもいいと思います。ただし、台詞の言い回しなどのアラは結構目立ちました。
また、シナリオ進行時に必須となるキャラがいますが、一族常駐させるか、進行時のみ呼び出すか自由ですので、個々のスタンスで選ぶといいと思います。
システムが非常に面白く、クリア後の裏ダンジョン、隠し要素制覇までは一喜一憂しながら遊べると思いますが、シナリオはあって無きが如しなので、一族や神様の様子を想像しながら遊べる人向けです。
他所の国へいって、みんなで写真とって、家紋争奪して、いろいろ想像して。
そんな楽しみ方ができるのがうれしいです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 1pt | 4pt | 0pt | 0pt | 0pt | 0pt |
11pt
GOOD!
音楽はよい。ただ一族ののろいを考えれば若干軽すぎるか。
外見遺伝と言うアイディアはよかったがグラが微妙なためあまり生かせてない。
正直音楽を除けば前作から引き継いだ要素くらいしか評価点がない。
BAD/REQUEST
ストーリーは最悪の一言に尽きる。
一族は初代当主がキャラメイク式で自身の顔を撮影してそれをベースに作ることもでき、その外見が遺伝して行く文字通りのプレイヤーの分身である。
にもかかわらずストーリーは夜鳥子と言うキャラのみに焦点を当てて進む。基本一族は台詞のひとつもない夜鳥子のお供でありイベントシーンでのボスとの会話などではボスと夜鳥子がしゃべってる間画面の隅にすら映らないことがほとんどである。
また一族は表情が作れず固定のためどんなシーンでも笑顔だったり、にらみを利かせてたりする。
前作から続投のキャラはほぼ全員が夜鳥子とその夫を持ち上げ、褒め称える役を与えられており中には夜鳥子のためにストーリー中に消滅したり、大幅な性格や設定の変更を食らってたり最悪噛みあわせが悪いとして存在自体をなかったことにされてたりする。
前作含め汚してくる最悪のシナリオである。
システムは調整不足かつバグの温床であり処理落ち、フリーズ、装備の消滅、進行不能、セーブデータ破損など数え上げればきりがない。修正パッチを当てたら新たなバグが発生すると言うのも何度もあった。
ゲームバランスはバランスそのものが調整不足なのに加え前述のバグの中に使い方しだいでお金を無限に稼いだり最序盤に最強装備をはした金で取得できたりするものがあるのでストーリーの短さもあいまってクリアは非常に簡単である。
クリア後のやりこみ要素はプレイヤーの手で交神相手の神を次々と抹消していくと言う俺屍のシステムに真っ向から反逆する内容であり、進めるほどに取れる行動が減っていくと言う誰得仕様。
なお最強の裏ボスも○○○である。ここまで徹底して○○○だともはや笑うしかない・・・笑えないよ・・・・・。
COMMENT
自分は初代・Rを完全クリアした上で2限定版を本体ごと購入、メモリースティックも64G版を用意し気合十分で挑んだのですが・・・ごらんの有様である。
詳しい内容はここにはとてもじゃないが書ききれないのですがなんせ前作の思い出すら木っ端微塵に破壊する内容ですので初代やRをプレイしてまだ2をやってないと言う人は買うどころかプレイ動画を見るのすらお勧めできません。と言うか見たら後悔します。
「お金をどぶに捨てるようなもの」と評される作品は多いですが今作は「買うくらいならお金をどぶに捨てたほうがマシ」の領域です。
新規プレイヤーの方にしてもこれを買うくらいなら完成度が高く値段も安い初代かRを買うことをお勧めします。2から買う利点はオンラインくらいですがこの評価の低さではサーバーも早々に打ち切られる可能性があります。
ゲームの仕様上オフラインではプレイにかなり支障が出るためサーバーが終了した時点でこのゲームもほぼ終了です。
なぜ初代、Rともに問題点はあるものの良作だったのにこんなことになったのか・・・
作者は20年遊べるゲームを造ろうとしたらしいですが、悪い意味で20年は語り続けられるゲームになってしまいました。
俺屍に限らず名作の続編でこんな悲劇が二度と起きないよう業界の人はがんばってください・・・。
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GOOD!
前作未プレイです。
独特な「和」のテイストは気に入りました。あとキャラクターも個性的なのが多数登場するので、ユニークで良かったです。色塗りや全体の雰囲気にセンスを感じた。大神に近いようなそういう独自のセンスが世界を築けていたと思います。
BAD/REQUEST
やはり夜鳥子の存在はちょっとネックですね。
このキャラ造形自体は嫌いじゃないってか、むしろ結構好きなんですが、
何かにつけてでしゃばってくるし、一族の成長や育成を楽しんでいくはずが、
夜鳥子のおかげでおじゃんになってしまってるような。
COMMENT
前作はジャケットのガキの顔が強烈な印象を与えてましたがw
本作はいつぞやプリプに来てて、あれ、ちょっと前に発売されてたのにもうフリル落ち?とか驚きながらプレイしてみたら、なるほどなーと納得した。
世界観とか好きなんだけど、完全にベクトルが違う方へ向いてしまったような作品だった。