PS Vita mk2 - PS Vita の参加型レビューサイト

GOOD!

主に地球防衛軍2PORTABLE（以下EDF2P）との比較を中心に書いていく。

☆操作性
プラットフォームがVitaになったことで、EDF2Pと比べて劇的に改善している。左スティックで移動、右スティックで照準操作という、据え置き機のFPSもしくはTPSでお馴染みの一般的なスタイルになった。

☆処理落ちの軽減
地球防衛軍シリーズの宿命とされてきた処理落ちだが、今作はかなりマシになり、プレイに支障をきたすような場面は殆ど無い。
具体的には、遠方に映っている敵味方のフレームレートを意図的に落としていたり、爆炎・煙のエフェクトがすぐ消えるようにする等の対策で、処理落ちの軽減を図っているものと思われる。
もちろん、Vitaの高性能の賜物というのもあるだろうが。

☆状態異常系武器の追加
追加された新武器で、敵の動きを止めたり混乱状態に陥れるものが存在し、それを使うことで戦略の幅が広がった。

☆グラフィック
他のVitaゲーは初音ミクくらいしかしたことが無いので比較のしようがないが、綺麗だと思う。地形や建物やメカは緻密だし、敵のアリやクモはなかなかいい感じに気持ち悪い。ヘクトルや四足等のメカ敵の表面には、反射された光や風景が映りこむ。

☆オンラインプレイ
今作で一番の収穫はこれ。EDF2Pでも出来たが、公式でサーバーが用意されているので快適。
他のプレイヤーと連携しながらミッションを進めていくのは非常に楽しい。チームワークが発揮されて難しいミッションをクリア出来たときは非常に達成感がある。
定型文チャットも実装されており、おおまかな作戦指示や連絡・報告が出来るので、連携性の向上に一役かっている。

BAD/REQUEST

★難易度が低い
EDF2・EDF2Pとプレイしてきた私にとっては、今作はぬるま湯のように感じた。絶望的な状況、理不尽なまでに強い敵、無理ゲー、そういった要素が地球防衛軍の醍醐味の一つであると思うのだが、どうもそういったものに欠ける。
過去作でやっかいな敵だった羽蟻やディロイがいないし、金蟻・銀蜘蛛・紅蟻にしてもEDF2Pのそれと比較して明らかに弱体化している。
ステージにしても過去作で最難ミッションと謳われた『絶対包囲』や『魔軍』のようなステージは無い。今作での最難ミッションとされるミッション58『烈火』も、EDF2・EDF2Pにある『灼熱』のオマージュ的な要素が濃く、こりゃ『烈火』じゃなく『劣化』だろう…などと感じた。
加えてプレイヤー側の装備の内容は充実する一方で、ちょっと優遇されすぎ…。

★ロードが長い
ソフト媒体がPSPのUMDから、VitaはROMカードになったことで、少しはマシになるかなと期待していたが、あまり変わらず長いまま。ミッション開始時に結構待たされる。

★敵の不可解な行動
雑魚敵の集団を倒していると、最後の1･2匹がこちらへやってこず、遠くのほうでウロウロしている状況が頻繁にみられる。おかげでそれを始末しにいくために時間をかけて移動しなければならない。前作以前ではこういうことは殆ど起こらなかったのに、何故？

COMMENT

本作をプレイしたいがためにVitaを購入した。多少不満点は残るものの防衛軍ファンとして充分満足できる内容だった。買ってきた当日は翌日に仕事があるにもかかわらず徹夜でプレイし、1ヶ月半経った今でも飽きずに遊んでいられる。
オンライン化はファンの悲願だっただけあって、非常に楽しい。たまに空気の読めない初心者プレイヤーもいるが、最高難易度で設定された部屋に行くと古参のプレイヤーが多く、そういう人たちとミッションを共に進めていくと盛り上がって平気で2?3時間が過ぎていく。
難易度的にはBADで書いたように、個人的には少し物足りないが、初めて地球防衛軍に触れる人にとってはちょうどいいくらいかも。