ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団 レビュー
スコアボード
- 中央値
- 75
- 難易度
- 3.08
- レビュー数
- 12
ユーザーレビュー
534人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt |
93pt
GOOD!
あれだけ出荷数が少なかった新規作とは思えないくらい丁寧に作られています。絵、音楽、戦闘、シナリオ、システムが、ちゃんと「ゲーム」として高いレベルでまとまっています。
◆音楽
タイトルからオープニングで十分魅力は伝わるのではないでしょうか。耳に凄く残ります。しかも世界ごとに音楽は変わり、終盤の盛り上がっていく様は素晴らしいです。
◆バランス
最近のRPGに比べると難しめ。しっかりダンジョンRPGしています。最終的に10万を超えるダメージを出せますが、それでも最後まできわどいバランスを保てているのが素晴らしい。
緊張感はありますが、クリアまでは魂移し(転生のようなもの)をしなくても余裕でいけます。クリア後のダンジョンはさすがに魂移ししないと辛いですが、Lvはサクサク上がるので問題ありません。
◆カヴン
購入前に40人PTと聞いていたので「どういうことなの!?」と感じていましたが、プレイしてみるとすんなり入っていけます。
普通のRPGだと3~5人で1PTと言う感じですが、このゲームは5チームで1PTです。戦闘には1チーム最大3人出せます。何人出せるかは結魂書で決まります。また配置場所によって色んな強化が付いています。さらに魔道士キャラでも直接魔法は覚えず、この結魂書で決まります。戦闘に参加しない5x5人はチームで参加している人の能力に+/-されるというイメージ。
戦闘での入力はチーム単位なので5回です。全員攻撃させるショートカットもあります。魔法はチーム単位でしか使えません。コレが結構奥深く、属性をまとめるか分散するか、人数か強化か魔法かと頭を悩ませるのが楽しいです。
◆シナリオ
世界観はまさに西洋の魔女と言う感じで最初からグイグイ引き込まれます。そして何ら関係ないと思っていた色んなものが、すべて伏線として最後に回収されていくのはお見事。おそらく無駄なものは無かったんじゃないでしょうか。転結では、いい意味でプレイヤーを裏切っていきます。エンディングも例外ではありません。
◆クリア後
普通にクリアすると強制的に2周目になるのですが、条件を満たせば続きがあり、そこにもきちんとシナリオがあります。しかもオマケ程度でなく結構なボリューム。魂移ししてないとクリア後のボスは絶望できますが、していてもラスボスは本当に強いです。
ただ、普通にクリアしたときしか見れない絵がありますし、ラスボス直前のセーブがあればそこからでも条件を満たせますので、最初は普通にクリアするのがオススメ。
クリア後のエンディングでは衝撃の事実と、あの人のロリコン疑惑の真偽が明らかに!
◆部位破壊
お互いに部位破壊が存在します。クリティカルを出したときに低確率で起こるのですが、頭を飛ばされると即死。クリティカル率や被クリティカル率、運などのパラメータが重要になってきます。これが独特の緊張感を生み出していて、負けたと思ったボス戦での大逆転にも繋がったり。
ただ、ボスクラスは部位破壊しても「特定技を使わなくなる」「能力が大きくダウン」という感じでもないのは残念(大ダメージは出ます)
◆二つ名
本作は素材を集めるタイプではなく、箱や敵が装備を落とします。二つ名と呼ばれる「○○な+装備名」のような接頭語付きもあり、未鑑定品など結構能力の増減があります。
これで一喜一憂するのがハクスラの楽しみですが、ここにトレードオフが。マナを多く集めるとドロップ率と質が良くなるのですが(突入時は0%)、敵にも二つ名を持つものが出現するようになります。敵の能力アップは洒落にならないくらい強化されるので、弱い全体攻撃を持つザコに攻撃力UPの二つ名が付くと一瞬で全滅も。気が抜けません。
BAD/REQUEST
◆人を選ぶシーン
ダークでエログロ。当然絵は無く文字だけの短いものですが苦手な人はご注意を。結構酷いです。私はこれが本作の味だと思っているのですが、苦手な人は苦手だと思うのでBadに。ぼかして例を挙げますと
ダーク例:子供を理由無く殴る、動物を瀕死にする、突き落とす、助けを求めた人の人生を潰そうとする
エロ例:舐められて…、スカートに手を…、胸ばかり…、人気の無い所で…
グロ例:命乞いも生きたまま食…、足を潰されてからなぶり殺…、目をえぐられ両手足を…、生きたまま手足を千切…、もう殺してと叫ぶが…、嘔吐
すべてフルボイスです。
◆死に覚えゲー
これも私は好きですが、多数の人にはBadになるのではとこちらに。
穴に落ちると1Fで最大HP半分?ダメージ、複数落ちると全滅です。ドアを開けたら床がない!ということも。落ちないと行けない所もあります。
壁破壊を覚えたあたりで適当に壁を壊すと終盤のザコに遭遇します。
最奥でもないのに前触れなくクリア後突入条件のボスが出たり。巨大ペコロに皆さん食べられたんじゃないでしょうか(遭遇したら魚以外大体全滅)
イベントは調べる前に脱出口2つ作ってセーブするのをオススメします。
◆悪女
この主人公に感情移入できる人は居ないんじゃないでしょうか。ディスガイアでは怖いことを言っても結果ギャグになる、みたいな軽さがありますが、本作はそんなものありません。一応、終盤に意味が分かりますが、そこまでずっと「いったい何なの?」という気持ちが続きます。
◆バッドエンド
普通に進めていると、突然バッドエンドが始まりセーブ画面に行くところが複数あります。選択ミス?カルマ貯めすぎ?とか色々考えたのですが回避できず、しょうがないから2周目かなとロードしたら続きが始まりました。何の警告もなく普通にクリアデータのセーブみたいな感じなので混乱しました。何か説明を出して欲しかったです。
◆陣形
カブンの前衛後衛の並び方で魔法が+70%になったり攻撃+20%になったりで重要なのですが、陣形の一覧が戦闘中しか見れません。配置は移動中にするので不便です。
COMMENT
Ver.1.02でプレイ。世界樹やメガテンなど辛口RPG、ダンジョンRPG好きの意見です。
本編クリアまで60時間、隠しボス攻略に10時間、クリア後の攻略に20時間。めちゃくちゃ楽しめました。
かなり話題になり売れたので恐らく続編が作られると思いますが、変に丸くしてしまうとその他大勢のRPGになる危険性があると思います。ぜひ尖ったままで続編を期待します。
このゲームは面白い、本当に面白いですよ!
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt |
79pt
GOOD!
【ストーリー】
いつもの日本一のゆるいハートフルストーリーかと思ったら、
わりと濃い目のダークファンタジーで良い意味で裏切られました。
完全な善人がいないように、完全な悪人はいない。
登場キャラは皆等しく傲慢で、身勝手で、罪深くて愚かです。
色々えぐいけど、根底には優しさや愛情を感じるお話でした。
【多人数PT】
最大15人+αのごちゃごちゃバトルが楽しい。
一人ずつ名前、性格、タイプ、スキルなど設定できるので、
思い入れがあってキャラを育てるのが楽しい。
【探索が楽しい】
壁を壊し、落とし穴に落ち、地図を埋めるだけで楽しい。
【ルカがかわいい】
色々あったけどまあいいかと思いました。
BAD/REQUEST
【全体攻撃がきつい】
多人数PTの弊害で、全体攻撃されると戦闘のテンポが著しく悪くなります。
中盤から結構な頻度で起きるので、できればダメージは一括表示にして欲しかった。
【表現がきつい】
良くも悪くも直接的で描写がリアルすぎるので、苦手な人は苦手かもしれません。
だからこそ独特な雰囲気が出てるので難しいところではありますが。
【ラスボスがきつい】
ノーヒントで突っ込んで心が折れかけました。
無理ゲーじゃねーかとすら思いました。
今時珍しい、硬派なゲームです。
COMMENT
良くも悪くも独特の雰囲気があるゲームです。
独自のシステムが多いですが、チュートリアルがわかりやすいので、
初心者でもすんなり入っていけると思います。
裏ボス撃破や周回要素もあるのでじっくりやりこめます。
一味変わったRPGがやりたいならお勧めです。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 1pt | 2pt |
51pt
GOOD!
最大40人パーティ(戦闘参加は最大15人)。
一見ややこしそうなシステムも進行に応じてできる事が少しずつ増えるので、すんなり理解でき上手い作り方だと思いました。
壁壊し、キャリーオーバー(経験値持越しで経験値倍率UP)等他にはない要素。
とくにキャリーオーバーのおかげでレベル上げがサクサクです。
BAD/REQUEST
魔女様の性格がクソなのを筆頭に、児童虐待やら百合やらエロ要素やら暴力やら胸糞悪くなる展開が多い。これが受けると思ったんでしょうか(謎)
戦闘テンポが超絶悪い。15人PTで敵が開幕全体攻撃を連打してくるとかなり時間がかかる。
何故ダメージ表示を一括にしなかったのか。
図鑑みたいなの欲しかったなぁ。
COMMENT
不満点はあれど楽しめました。
DRPG好きなら買って損はないでしょう。
丁寧に作っているゲームだと思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 5pt | 3pt | 3pt |
79pt
GOOD!
■PT編成の幅広さ
最大、『実質15人PT裏方込み40人』という過去に類を見ない規模の戦闘チーム。
一概に多人数が良いというわけでもなく、スキル、Buffや配置制限の選択を生んだ結魂書。
それぞれのカヴンの配置によって発生する陣形効果。
多人数の間に合わせ装備から究極の一本へのこだわりにも応える装備合成システム。
魂移し(所謂、『転生』)でやり込み派への遊びもばっちり。
と、DRPGの醍醐味とも言えるPT強化にやれること、考えることがこれでもかと存在し、
進行に応じてどんどん新しい装備も結魂書も仲間も入手出来るようになっています。
地味なポイントですが、この塩梅も素晴らしいと思う。
複数人アタッカーの結魂書の入手タイミングとか。
■ストーリー
いい意味で裏切られました。
のほほんとしたお話だと思ってたらとんでもなかったです。
ファンシーな見た目のくせに大分やらかしてます。ごりごり心を抉ってきます。
殆どタブー視されている領域まで平気で手を伸ばしてることにびっくりしました。
ジュブナイル臭に塗れた昨今のメガテンよりもよっぽどトラウマ量産しそうな勢い。
全てを説明せず『なんかヤバそう』を匂わせる手法も上手かったです。
序盤こそ魔女の傍若無人な振舞いに顔を顰めることにしかならないと思いますが、
終盤、重なっていくパーツ、加速していくお話はとても楽しめました。
プレイヤーを驚かせるゲームならではの仕掛けもお見事。
ただ救われない展開が多いです。某ボスの末路なんかもう最低で最高。
■ルカが可愛い
健気で本当にいい子。ですが、それ故に……。
BAD/REQUEST
■テンポの悪さ
恐らく、誰もが気に障る最大のマイナス点。
早送りはできますが、それが通常速度で良いくらいの速度ではないでしょうか。
全体攻撃を1キャラづつ律儀にエフェクト+ダメージ表記することが、特に気になりました。
後半は陣形やスキルも揃ってきて、毎ターン回復や大量の発動スキル羅列等でさらにもっさり。
共鳴の際のチビキャラなんかも、もっとぽこぽこ出てきてくれればいいのにな、と思いました。
■ストーリー
お話の中心に居るのがクソを下水で煮込んだ性格の魔女。
EROSというパラメータからもお察しの通り、露骨な下ネタもちらほら。
そして何より繰り返しになりますが、ひたすらに不憫であり、報われないお話の数々。
僕は大好きですが、万人受けはしないと思いますので、あえてこちらにも。
ただドロニアへの嫌悪感だけで、止めてしまうのは非常に勿体ないと思います。
■落下ダメージ
激しすぎる。
このゲームで一番人を殺してるのは青エネミーでも裏ボスでもなく落とし穴でしょう。
特に踏み込んだ瞬間にPTが全滅するマスは流石にやりすぎじゃないでしょうか。
悪意が透けて見える配置にはイライラしました。
(ドアから壁まで直進すると、おおっと!)
COMMENT
尖った傑作です。
見た目は世界樹ですが中身はBUSINです。
とりあえずDRPGか鬱ゲー好きなら薦めます。両方好きなら間違いないです。
戦闘スキップだけどうにかしてくれれば、
ディスガイアと並んで看板を背負えるポテンシャルがあると思います。
シリーズ化して欲しいなぁ。
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バレットガールズ2
GOOD!
最大40人のパーティを組んで戦闘するDRPGという、たとえ考えついても実際に作ろうなんて思わないだろうシステムを、よくぞここまで綺麗にまとめ上げたものだと関心しました。
超多人数パーティにしても壁破壊要素にしても、ハメを外してはいても、決して破綻していません。おそらく基礎がしっかりしているから大丈夫なんだと思います。
シンボルエンカウント制を採用しており、敵シンボルの動きを見極めれば有利な状況で戦闘を始められます。雑魚戦はこれでだいたい奇襲をかけられるので気持ちいいです。ダンジョン探索を優先したいときはシンボルを避けていけばよく、ストレスフリー。
効率よく稼ごうとすると事故る確率も上がるキャリーオーバーのシステムも程よいスパイスです。
日本一ソフトウェアらしい強化要素(装備強化やキャラ転生みたいなやつ)もあるので、少々難しめのゲームバランスではありますがナントカなります。最悪、難易度を下げることも可能です。取得マナが減るという代償はありますが。
システム面で冒険しつつも、DRPGの芯は見失っていない印象を受けました。DRPGの新境地を開拓したと言っても過言ではないのではないでしょうか。
シナリオ面について言及しますと……こちらはかなり賛否が分かれるんじゃないでしょうか。怖いもの知らずというかなんというか。
個人的には思い切りが良くて嫌いではないです。終盤の展開は素直に盛り上がりましたし。
BAD/REQUEST
キャラメイクの見た目のバリエーションが少し寂しいです。40人パーティ編成のゲームでなければ必要充分な数なのですが。欲を言えば現状の2倍は欲しかったです。
戦闘難易度に直結する要素の「陣形」ですが、これへのアクセスが不便です。これが便利になれば、戦闘をもう少し楽に進められた気がします。
戦闘の不満点をもうひとつ。攻撃時のキャラアニメが微妙に長くて、ちょっとテンポが悪かったです。ただこれはアプデで解消された模様です。自分はまだ確認してません。
ダンジョン探索時の不満点は、扉や宝箱を開けるために必要な鍵の種類が、マップ画面からは確認できないこと。またマッピングされないエリアもあって、そこにある宝箱は当然マップ画面では見えません。リアルメモしておけって話ですかそうですか。
あと終盤ダンジョンの即死落下罠はさすがにひどいと思いました。
シナリオはかなりどぎつい味付けです。心底胸クソ悪くなる展開が、特に序盤から中盤にかけて盛りだくさんです。「どうしても無理!」って人は少なからずいるんじゃないでしょうか。
COMMENT
完全新規タイトルとは思えない完成度の高さです。かなり尖った構成(攻勢)ですが、その尖りこそが愛おしい。
主にシナリオ面の理由から万人には勧め難いのですが、しかし売れてほしい。その利益を元に、日本一ソフトウェアには、また違った完全新規タイトルを開発してほしい。
本作を作れるだけの開発力があるのだから、きっとまた面白い、ジャンルの新境地を開拓するゲームを作ってくれるはず。
そんな希望を抱かせてくれるようなゲームでした。