PS Vita mk2 - PS Vita の参加型レビューサイト

GOOD!

PS2版ロンチで経験しています。それを踏まえたレビューになります。
・オリジナリティ
FFと言えばターン制バトルでFF10はその中でも洗練されたスタイルだと思います。中途半端に脱却しようとした作品もありますが技ごとに消費する時間などを組み込んだりと過去作にはありそうでない点を加えられています。あくまで伝統的なシステムですのでオリジナリティ自体は期待すべきではないかもしれません。シナリオ自体はFFっぽくないと言えばないですがFF史上最も切ないってのは宣言通りかと思います。ただVITAである強みとしてこれほどのクオリティを手の中でプレイしていつでもどこでも進められるってのはやはり大きなポイントでしょう。個人的にブリッツボールも好きです。

・グラフィック
現行機などと比べると所詮はリマスターなので当然見劣りする。ただ当時よりは鮮明に描かれており手を抜いてるわけでも当然ないです。初期プレイ者にはわかりますがティーダの首振りなどの不具合はほぼ修正されています(仕様はインターナショナル)　自分の場合は当時の技術で頑張ってたな?って感じで楽しみました。

・サウンド
元々いい曲が多いです。ただそこに妥協せずリマスターではBGMも多少加工してあります。原曲が潰れない程度で程よく、かと言って手を抜いてもいないので満足です。

・熱中度
一度プレイしたので熱中度はあまりありませんでした。しかし普通にクリアすると30時間付近でしょうか？なんやかんや1週間でクリアしましたが1日4時間程度プレイしてしまったということでやはり熱中してしまったかもしれません。というわけで高めに評価。

・満足感
これに関しては何の不満もないです。ただもう少し綺麗に作り直して欲しかったという無茶な希望は持ってしまいますが、特にガッカリ要素もないです。

・快適さ
言うことなしの満点。いつでも休憩できますし、進行に詰まったらVITAでネット検索しながら攻略も出来ます。まさにVITAならでは。RPGとVITAは本当に相性いいです。

難易度に関しては万人がクリアでき、かと言って苦戦も何一つないというわけでもない程よい難易度です。ただクリア後の作業感は少し単調すぎるのはありますが、あくまでメインはストーリーですので。

BAD/REQUEST

・オリジナリティ
七曜の武器という最強の入門装備的なものがキャラごとの条件を満たすことで手に入ります(クリア後に使う想定の武器)ただこの入手方法の多くはミニゲームになっており、操作者の運要素と根性が絡みます。例えばブリッツボールをプレイする必要があるのですがリセットせずに行うとそれだけで10時間はかかります。チョコボのレースも運要素で、単純に良いタイムが出やすい構成になるまで繰り返す感があります。しかも最強武器ではないため取得する必要性も案外無い、でもトロフィーを意識するなら全キャラ取得する必要があります。またその武器を獲得するためのキーアイテムは事前情報無しでは気づく事がないんじゃないのか？というレベルにさりげないサブイベントとなります。そこらへんの兼ね合いは何とかならなかったのか。
またユウナの武器に関しては各試練でキーアイテムを解除する必要が生じてきます。そしてビサイドを取り損なって飛空艇入手後回収しにいくと、仕様はインター版ですのでダーク召喚獣との強制戦闘になってしまい、ラスボスよりも遥かに強い敵が門番となってしまいます。ここのイベントは変更できなかったのか。
またアルベドの本の配置の仕方は事前知識がないと確実にスルーしてしまうと思われます。

・グラフィック
やはり期待しすぎてしまった。モーション自体が追加されることはないので当時の無表情部分はそのままだったりします。あまり高い完成度を求めるのは酷かもしれませんが、あくまでPS2のゲームをやるという感覚でいるべきでしょう。

COMMENT

不満は当時のものにトロフィーがついて拍車を掛けた感じで存在してますが、初プレイ者なら問題なく楽しめます。シナリオ自体も楽しみやすいと思うので未プレイの方はオススメします。既にプレイした方は特に大きく変わった部分もないので懐古な部分が好きな方以外は特別勧めません。自分の場合はFF10のリマスターのCMがTVで流れていてつい購入してしまったんですけどね。
RPGとしてそこらの凡作や駄作よりよくできてます。ただグラフィックは当時に少し手を加えた程度なのでそこだけは期待すべきではないです。

超えしもの撃破　トロフィーコンプいたしました。